熊野筆から生まれたブランド「SUVÉ(スーヴェ)」ボディブラシを使ってみた
「筆の都」と呼ばれている町があるのをご存知でしょうか。
広島県安芸郡(あきぐん)にある熊野町(くまのちょう)は、人口およそ23,000人のうち約2,000人(令和4年度)が筆づくりに携わる、日本一の筆の産地。書筆はもちろん、近年ではメイクブラシでも広く知られています。
受け継がれてきた繊細な手仕事と、毛先を生かす伝統技法。その確かな土台の上に生まれたのが、「SHAQUDA(シャクダ)」です。
なかでも、高品質な天然山羊毛などを用いた洗練されたデザインのボディ・フェイスブラシ「SUVÉ(スーヴェ)」シリーズ。今回は「熊野筆」の歴史にも触れつつ、ボディブラシを使用し、肌に触れた瞬間のやわらかさや仕上がりの違いなど、リアルな使用感をお伝えします!
広島県安芸郡熊野町について

広島県西部に位置する熊野町は、広島市中心部から南東へ約12km。山々に囲まれた標高約230mの高原盆地にあり、冷涼な気候が特徴の町です。
この地は、江戸時代から続く筆づくりを基幹産業として発展し、「筆の都」として広く知られてきました。1838年(天保9年)に毛筆の製造技術が伝えられると、上方の職人の指導のもとに技術が磨かれ、生産は次第に拡大。熊野でつくられた筆は「芸州筆(げいしゅうふで)」として全国へ流通しました。
現在は「熊野筆」の名で親しまれ、その生産量は国内トップを誇ります。伝統の技を受け継ぎながら、書筆のみならず化粧筆など新たな分野へも広がりを見せ、筆づくりは今なお町を支える重要な産業のひとつとなっています。
熊野筆とは

熊野町の筆づくりのはじまりは、江戸時代末期にまでさかのぼります。当時、農閑期に近畿地方へ出稼ぎに出ていた熊野の人々が、帰郷の際に奈良で仕入れた筆や墨を販売したことが始まりといわれています。
やがて、歴史ある筆の産地・奈良の職人から製法を学び、さらに広島藩が工芸を奨励したことも後押しとなって、熊野での筆づくりは本格化。こうして地域に根づいた技術は磨かれ、全国へと広がっていきました。
現在「熊野筆」と名乗るためには、一定の基準を満たす必要があります。熊野筆の公式基準では、書筆・画筆・化粧筆・刷毛のうち、以下の条件を満たしたものが「熊野筆」とされています。
- 経済産業大臣指定の伝統的工芸品「熊野筆」
- それ以外の筆類で、次の基準を満たすもの
- 筆において一番大切な機能部分であり命である穂首が、熊野で製造されていること
- 使用する原毛は獣毛、化繊毛、植物繊維、羽、胎毛等であること
- 製造事業所が熊野町内にあり、外注先も町内および周辺地域であること
- これらを満たす書筆、日本画筆、洋画筆、化粧筆、刷毛であること
伝統を守りながら、厳格な基準のもとでつくられる――それが熊野筆の品質を支える大きな理由のひとつです。
これらの条件を満たし、認められた製品には「Kマーク」と呼ばれる熊野筆の認証シールが貼られています。購入の際は、このマークがひとつの目印になります。
一方で、近年は認証シールを模した偽物が確認されたケースもあるため、注意が必要です。確かな品質を手にするためにも、公式サイトや百貨店など信頼できる実店舗での購入がおすすめです。
ブラッシュブランド「SHAQUDA(シャクダ)」

「SHAQUDA」は、伝統工芸・熊野筆の技術を生かしながら、現代的なデザインを取り入れたブラッシュブランドです。メイクブラシやスキンケアブラシなどを展開しています。
シンプルで落ち着いたデザインも特徴のひとつ。自分へのご褒美はもちろん、大切な人への贈りものとしても選ばれています。
「SUVÉ(スーヴェ)」のボディブラシ

今回試したのは、「SUVÉ」シリーズのボディブラシ。毛の柔らかさはソフト・セミハード・ハードの3種類が展開されており、今回はハードタイプを使用し、レビューしました。
ハードタイプは、豚毛・山羊毛・人工毛をバランスよく配合した、ほどよいコシのあるボディブラシ。しなやかで弾力のある肌あたりが特徴で、皮脂汚れまでしっかり洗い上げたいときに向いているタイプです。
ハードという名前から想像するほど硬さは強くなく、柔らかさのなかにほどよい弾力を感じる使い心地。肌の上をなめらかにすべる感覚が心地よく感じられました。
石けんをなじませて体にあて、くるくると円を描くようにやさしく洗います。洗い上がりはつるっとなめらかで、さっぱりとした感触。ブラシでマッサージすることで血色がよくなったように感じ、体もぽかぽかしてきます。思わず続けたくなる心地よさです。
また、濡らさずにドライブラッシングとしても使えるとのこと。ちょっとしたマッサージ感覚で気軽に取り入れられるのも、うれしいポイント。継続的に使っていきたいと思えるボディブラシでした。
他にも魅力的なアイテムが多数あるので、気になった方はぜひチェックしてみてください。口コミ(クチコミ)サイトなどの意見を参考に選んでみるのも良いかもしれません。
長い歴史のなかで受け継がれてきた「熊野筆」。その技術を、これからも大切に守り、つないでいきたいものです。ほかのアイテムにも自然と興味が広がり、「熊野筆」の奥深い魅力にますます惹かれていきそうです。
―――
もっと知りたいあなたへ
熊野筆事業協同組合
https://www.kumanofude.or.jp/
SHAQUDAオフィシャルサイト
https://shaquda.jp/
本記事は筆者の見解・体験に基づくものであり、一部一般的な情報や公開資料を参考にしています。