新緑がまぶしい季節になると、茶畑には柔らかな若葉が広がり、街のお茶屋さんの店頭には「新茶」の文字が見え始めます。近年は世界的な抹茶ブームが続き、海外から日本茶への注目も高まっています。しかし、日本人の暮らしに長く寄り添ってきたのは、急須で淹れる煎茶をはじめとした緑茶でした。 朝の一杯、来客時のおもてなし、食後のひと息。私たちの生活の中には、いつもお茶がありました。新茶は、文字通りその年に最初に収穫される特別なお茶です。冬の間に養分を蓄えた茶樹から芽吹く新芽には、春から初夏へと移り変わる日本の季節が詰まっています。 新茶とは何か〜八十八夜に摘まれる初夏の恵み〜 新茶とは、その年に最初に収穫される...