今が旬の奄美たんかんの魅力を徹底解説~味・旬・選び方・活用法~
皆さま「たんかん」をご存じでしょうか?
鮮やかな橙色の果皮を持つ、糖度の高さと濃厚な香りが魅力の南国柑橘。都心では出回ることが少ない貴重なフルーツですが、今回は縁あって実食し満喫することができましたので、その特徴や実際に味わった感想をたっぷりとレビューとしてお伝えします。
奄美たんかんとの出会い
ある日の昼下がり、KURAFT編集部に大きなミカン箱のお届け物。箱には「奄美たんかん」と書かれています。聞けば、奄美大島出身のスタッフのご実家からの贈り物だというではないですか!なんと嬉しいことでしょう。早速ひとついただいて、その香りや甘さにビックリ!
これはKURAFTでも記事にしてたくさんの人にお伝えしなくては、ということで、志願してのレビューです。
たんかんとは

ところで皆さま、たんかんを食べたことはありますか?何となく名前は聞いたことがあっても、詳しく知っている、実際に食べたことがある、という人は少ないのではないでしょうか。お恥ずかしながら、私も詳しく知りませんでしたのでこの機会に調べてみました。
たんかんは「柑橘の王様」と呼ばれるほど、濃厚な甘さと華やかな香りが特徴です。温州みかんよりもコクがあり、オレンジよりも酸味が穏やか。果汁が多く、ジューシーさは柑橘類の中でもトップクラスといわれています。ビタミン類も豊富で、温州みかんよりも多くのビタミンCが含まれているそうです。
たんかんは、ポンカンとネーブルオレンジの自然交配によって生まれた品種で、鹿児島県の奄美大島や屋久島、沖縄県など、年平均気温が16℃以上の暖かい地域で栽培されています。日本国内の生産量のシェアは鹿児島県が80%以上を占める年も珍しくありません。年間を通じて寒暖差が少ない温暖な地域が栽培に適しています。
温州みかんと似た見た目のたんかんですが、果皮は少し硬め。旬は2月中旬から3月下旬頃と非常に短く、それゆえになかなか都心のスーパーなどではお見かけしません。花を咲かせてから出荷の直前まで、約300日もの長い期間、樹上で育つのも温州みかんとは異なるところ。南国の太陽の光をたっぷりと浴び、鮮やかな色味と濃厚な甘さを備えるまで、じっくりと樹上で収穫の時を待ちます。
奄美たんかんがおいしい理由

たんかんは年間を通じて温かな地域で育ちますが、その一方で昼夜の寒暖差がほどよくあると、実がキュッとしまって果実の糖度が高まりやすいのだそう。山の多い奄美大島は昼夜の寒暖差があり、まさにたんかんの栽培に適した環境なのです。糖度が高く、みずみずしいたんかんは、奄美大島の特産品としても有名です。
奄美たんかんを実食レビュー
実際に味わってみた感想もお届けします。
まず見た目は、温州みかんと近しいサイズ感。みかんよりは少しゴツゴツとした印象で皮も厚く見えます。奄美大島出身のスタッフからは、「うちのたんかんは無農薬なので、見た目はキレイではないのですが、その分甘くておいしいんです!」との言葉が。十分鮮やかでキレイな見た目をしていますが、そう言われるとますますお味への期待が高まります。
たんかんは、皮が硬くみかんのように手で剥くのは難しいので、ナイフで8等分のくし切り(スマイルカット)にして食べるのがおススメなんだそう。私も教えに従い、スマイルカットでいただくことにしました。
すでに良い香りを放っていた奄美たんかんですが、ナイフを入れた時に溢れる芳醇な香りは思わず深呼吸したくなるほど。オレンジに近い、フルーティーで爽やかな香りは南国情緒を感じさせます。

鮮やかな濃いオレンジ色の果肉は見るからにみずみずしく、かぶりつくと甘い果汁が口の中に溢れました。たんかんの糖度は平均11~14度、高いものでは17度を超えるものもあるようですが、まさにその糖度の高いものをいただけたようです。その甘さに、自然と笑みがこぼれます。ただ甘いだけではなく、コクを感じる深い味わい。そして柑橘特有の酸味と爽やかさもちゃんとありますので後味はさっぱりです。中の薄皮(じょうのう)が薄くて柔らかいので、袋ごと食べられるのも嬉しいポイントでした。
おいしいたんかんの選び方と保存方法
皆さんにもぜひおいしいたんかんを味わってほしい!と思い、甘くておいしいたんかんの特徴を調べてみました。もし近所のスーパーなどでたんかんと出会えたら、以下を参考においしそうなものを選んでみてください。
<おいしいたんかんの選び方>
・皮の色つやが良く、ハリがある
・持つとずっしり重い
・皮の色が濃く、ムラが少ない
たんかんの保存方法
そして運良く購入できたら、暖房や直射日光を避けて冷暗所で保存しましょう。おいしく食べられる目安は1週間ほどなので、それよりも長く楽しみたい場合には、ポリ袋などに入れて乾燥を防ぎながら冷蔵庫に保管するといいそうです。完全密封するとカビが発生しやすくなることもありますので袋の口は軽く閉じる程度がおすすめ、とのことですよ。
<保存方法>
・常温:1週間程度
・冷蔵:2~3週間
皮まで残さず楽しむ!たんかんの皮の活用法
柑橘類を食べると、どうしても余ってしまうのが外側の果皮の部分。通常は捨ててしまう部分ですが、たんかんはこの皮も非常に良い香りがするので、捨てずに活用するのがおススメです。
ジャムやピールとして
果肉と一緒に煮込んでジャムにしたり、ピール(砂糖漬け)にしてスイーツのアクセントに使ったりすることもできます。
調味料として
細かく刻んで千切りやみじん切りにしたり、粉末状にしたりすることで香り付けの調味料のように使えます。奄美大島では、郷土料理の鶏飯に細かく切ったたんかんの皮を入れることもあるそうです。
入浴剤として
天日干しにして乾燥させた皮をガーゼ等にくるんでお湯に入れることで、自宅でも手軽にたんかん風呂が楽しめます。
奄美たんかんを楽しむなら、旬の2月を狙おう
奄美のたんかん、あなたも食べてみたくなったのでは?
残念ながら、もう間もなく今年の旬は終わってしまいますが、来シーズンには実際に奄美大島を訪れてみたり、ちょっと難しい場合にはお取り寄せをしたりして、奄美たんかんを楽しむのはいかがでしょうか。
これからは、たんかんの季節である2月が毎年楽しみになりそうです。
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もっと知りたいあなたへ
果実情報サイト 果物ナビ 「たんかん」
https://www.kudamononavi.com/zukan/citrus/tankan
奄美大島・加計呂麻島の観光サイト 「あまみの、」
https://www.amami-tourism.org/
本記事は筆者の見解・体験に基づくものであり、一部一般的な情報や公開資料を参考にしています。