2026.4.30
真面目に不真面目な地方論「地方で『知り合い』が『親戚』になる速度」
地方では、知り合いが親戚になる速度が異常に速い。
最初は「〇〇さんの知り合い」だった人が、
次に会うときには「△△さんの親戚」になっている。
よく聞くと、本当に親戚だった。
「ああ、あの人の奥さんの姉の旦那の従兄弟だよ」
この説明で、みんなが納得する。
何親等なのか、もはや誰も数えていない。
地方では、血縁と地縁が複雑に絡み合っている。
同級生の親が、自分の親の従兄弟だったりする。
取引先の社長が、義兄弟の遠い親戚だったりする。
気づいたら、町全体が親戚みたいなものだ。
だから、誰かの悪口は言えない。
その人が誰かの親戚である確率が、異常に高いからだ。
「あの人知ってる? 実はうちの親戚なんだよね」
この爆弾が、いつ炸裂するかわからない。
逆に、何か困ったことがあると、
「ああ、それなら〇〇さんに聞いてみて。親戚だから」
と、すぐに解決ルートが見つかる。
地方の人間関係は、6次の隔たりどころか、
2次くらいで全員が繋がっている。
都会では他人、地方では親戚。
この距離感が、良くも悪くも、地方を成り立たせている。
知り合いが親戚になるのではなく、
最初から親戚だったことに、後から気づく。
これが地方の日常だ。