地方の取扱説明書 地方の『今度飲もう』の取扱い方
地方で「今度飲もう」と言われたとき、
それは、都会のような社交辞令ではない。
本当に飲むことになる。
問題は、その「今度」が、いつ来るかわからないことだ。
来週かもしれないし、来月かもしれない。
半年後に、突然、
「そういえば、飲もうって言ってたよね」と連絡が来る。
地方の「今度飲もう」は、予約ではなく、予告だ。
いつ実現するかは、タイミングと流れに委ねられている。
そして実際に飲むことになると、二人で飲むはずが、
「〇〇さんも呼ぼう」となり、気づいたら7人くらいになっている。
地方の飲み会は、細胞分裂のように増える。
「今度飲もう」は、最初の一人を指しているだけで、
当日のメンバーは、変動する。
さらに、一次会で終わらない。
必ず二次会になる。
二次会で「じゃあ、また今度」と言うと、
それがまた次の「今度飲もう」の種になる。
地方の「今度飲もう」は、終わりのない連鎖だ。
【取扱注意点】
・「今度飲もう」と言われたら、いつか本当に飲む覚悟をする
・日程は相手に委ねる。こちらから催促しない
・二人のはずが、複数人になることを想定する
・一次会で終わる気なら、最初から「ちょっとだけ」と宣言する
・次の「今度」を生むための、円満な別れ方をする
地方の「今度飲もう」は、約束ではなく、関係性の確認だ。
「あなたと飲みたい」という気持ちを、言葉にしておく。
実現するかどうかより、
その気持ちを伝えることが、大事なのだ。
そしていつか、本当に飲む。
「今度」は、必ず来る。
それが1年後でも、「今度」は「今度」として、機能する。
地方の時間は、カレンダーではなく、関係性で動いている。
「今度飲もう」は、その関係性を、次に繋ぐための、優しい呪文なのだ。