クラフトリリース
2026.9.15

一室ごとに異なる物語と、自然を味わう軽井沢「アンシェントホテル」

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軽井沢と聞いて思い浮かぶのは、避暑地や、緑に囲まれた教会、旧軽井沢銀座通りなどの観光地、そして澄んだ空気に包まれる豊かな自然ではないでしょうか。街を歩くだけでも十分に魅力を感じられる場所ですが、移動で疲れた身体を癒し、旅の余韻をゆっくり味わえる宿もまた、楽しみのひとつです。

旅では、どうしても「どこへ行くか」に意識が向きがちですが、本当に心に残る旅は、「どのように過ごしたか」によって大きく変わるのではないでしょうか。
今回滞在した長野県・軽井沢町の国立公園内にあるANCIENT HOTEL(アンシェントホテル浅間 軽井沢)は、ただ宿泊するためのホテルではありません。一室ごとに異なるテーマを持ち、その部屋でしか味わえない時間が流れる場所です。
森を眺め、土地の食材を味わい、温泉に浸かり、その土地の空気にゆっくりと身を委ねる——。そんな時間を過ごしてみると、軽井沢という町の心地よさや豊かさを、あらためて実感することができました。

一室ごとに異なる世界観

ホテル選びでは立地や設備、価格に目が向きますが、アンシェントホテルで最も印象的だったのは、どの部屋に泊まるかが旅の楽しみになっていることでした。
館内にはそれぞれ異なる天然石をテーマにした客室が用意され、一室ごとにデザインも空間の雰囲気も異なります。まるで美術館で作品を鑑賞するように、それぞれの部屋に個性があり、「次は違う部屋にも泊まってみたい」と自然に思わせてくれるつくりです。
ホテルに泊まること自体が旅の目的になる、そんな宿だと感じました。

瑠璃の間|自然とともに、畳でくつろぐ空間

琉球畳と掘りごたつでくつろげる和室「瑠璃の間」画像

今回私が宿泊したのは「瑠璃の間(るりのま)」。
扉を開けるとまず目に飛び込んできたのは、琉球畳が敷かれた和の空間でした。
畳エリアは掘りごたつになっており、椅子とは違う心地よさがあります。靴を脱いで腰を下ろした瞬間、旅先で感じていた緊張感が少しずつほどけていくようでした。
高い天井は解放感があり、大きな窓の向こうには、鮮やかな新緑。
軽井沢らしい木々が風に揺れ、その景色を眺めているだけで時間がゆっくりと流れていきます。
テラスの扉を開けると、澄んだ空気が入り込み、自然の音だけが聞こえ、街の喧騒はどこにもありません。
旅先では次はどこへ行こうと考えがちですが、この部屋ではもう少しここに座っていたいと思える時間が何度もありました。
観光のための宿ではなく、滞在そのものを楽しむための部屋。そんな印象を受けました。

孔雀石の間|日本文化に触れる体験が旅を豊かに

同行者が宿泊した「孔雀石の間(くじゃくいしのま)」は、また違った魅力を持つ客室でした。
深い緑を基調とした落ち着きのある空間で、室内には囲炉裏やお茶臼が設えられています。スタッフの方に手順を教えていただき、せっかくだからと実際に茶葉を挽き、お茶をたててみることにしました。
お茶臼に触れるのは初めての体験。ゆっくりと石臼を回すたびに茶葉の香りがふわりと広がり、便利さや速さが当たり前になった日常の中で、時間をかけてひとつのことを楽しむという丁寧な時間こそが、この部屋の魅力なのかもしれません。

部屋ごとにテーマが違うからこそ、過ごし方も自然と変わる。そんなホテルは珍しいのではないでしょうか。

土地を味わう

季節の食材や長野県の食材を使用したディナーコースの写真

夕食は、長野県や軽井沢近郊の食材を中心としたコース料理。
この日は旬の魚料理や季節の野菜、信州牛のステーキなど全8品が提供されました。一皿ごとに地元食材が丁寧に活かされ、その季節ならではのおいしさを味わえます。
旅先では名物を食べ歩くことも楽しみですが、ホテルでゆっくりと土地の食文化に触れる時間もまた格別です。

さらに印象的だったのは、料理に合わせて提供された長野県産ワインのペアリング。
同じ土地で育まれた食材とワインだからこそ生まれる一体感は「長野を味わう」という体験がより深まります。
料理の説明を聞きながら、そして味わいながら、その土地の風土や生産者に思いを巡らせる。食事もまた、この旅を完成させる大切な時間でした。

旅を締めくくる温泉

館内には大浴場があり、露天風呂も備えられています。
日中に軽井沢を歩き、美味しい食事をいただいた後に温泉に浸かる時間もまた楽しみのひとつでした。
大浴場の石は全て晶石(しょうせき)という石が使われており、水や空気を浄化する効果があるとされています。

露天風呂では、澄んだ空気と木々に囲まれながらゆったりと湯に浸かることができます。軽井沢を訪れた6月頃はまだ少しひんやりとした風が頬をなで、温泉の湯気がゆっくりと立ちのぼります。
旅の疲れを癒やすだけでなく、自然の中で深呼吸をしているような心地よさがあります。観光地を巡る楽しさとはまた違う、心と身体を整える時間。軽井沢の自然は、歩くだけでなく、こうして静かに味わうことでさらに魅力を感じられるように思いました。

旅を完成させるのは、「どう過ごしたか」

あたたかい光がこぼれる夜のアンシェントホテルの外観画像

軽井沢には、訪れたい場所が数えきれないほどあります。
教会や美術館、最新の商業施設、自然の中を歩き歴史ある街並みに触れる。その一つひとつが、この土地の魅力を教えてくれます。
けれど今回の旅を振り返ると、ホテルで過ごした静かな時間もまた特別でした。
緑を眺めながら深呼吸をしたこと、畳に腰を下ろしてゆっくりできたこと、長野の食材とワインを味わい、その土地の恵みを感じたこと、大浴場で1日の疲れを癒やしたこと。

また、アンシェントホテルではガイド付きの天体観測も体験コンテンツとして用意されています。今回はあいにくの空模様で満天の星空を見ることはできませんでしたが、それもまた自然とともに過ごす旅ならでは。
これらの積み重ねが旅の記憶を豊かにし、「また軽井沢に帰ってきたい」と思わせてくれる時間になりました。

旅の価値は、訪れた場所の数だけで決まるものではありません。
どんな景色を眺め、どんな空気を吸い、どんな時間を過ごしたのか。その体験が、旅を特別なものにしてくれます。
アンシェントホテルは、軽井沢を観光するための宿でもありますが、軽井沢という土地をゆっくりと味わうための場所でもあるように思いました。

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もっと知りたいあなたへ

ANCIENT HOTEL
https://www.ancient-hotel.com/

本記事は筆者の見解・体験に基づくものであり、一部一般的な情報や公開資料を参考にしています。

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