2026.4.2
地方の奇妙な看板『不法投棄禁止』の看板の下にゴミが増える謎
地方の山道の脇に、看板が立っている。
「不法投棄禁止」「監視カメラ作動中」
その真下に、ゴミが捨てられている。
冷蔵庫、タイヤ、布団、テレビ、自転車。誰が捨てたのか、誰も知らない。
でも、確実に、看板を読んだ上で、捨てている。
なぜなら、看板の真下だからだ。
地方の「不法投棄禁止」看板には、逆説的な効果がある。
「ここに捨てる人がいる」という情報を、提供してしまうのだ。
ゴミを捨てたい人は、人目につかない場所を、探す。
そして、「不法投棄禁止」の看板を見つける。
「ああ、ここが、そういう場所か」
看板が、捨て場所を、教えてしまう。
さらに、「監視カメラ作動中」とあるが、カメラは、ない。
これも、地元の人は知っている。予算がなくて、カメラは設置できなかった。
でも、看板だけなら、安く作れる。
「カメラがあると思わせれば、抑止力になるだろう」
この期待は、見事に裏切られた。
ゴミを捨てる人は、カメラがないことを、見抜いている。そして、捨てる。
地方の「不法投棄禁止」看板は、禁止ではなく、目印になってしまった。
皮肉なことに、看板が立つほど、ゴミが増える。
でも、撤去しない。撤去したら、「何もしていない」ことになる。
看板が立っている限り、「対策はしている」と言える。
効果がなくても、やっている感が、大事なのだ。
地方の看板は、時に、逆効果でも、立ち続ける。
それが、「やれることはやった」という、最後の証明なのだから。