2026.4.8
地方の取扱説明書 地方の『言っとくわ』の取扱い方
地方で「じゃあ、言っとくわ」と言われたとき、それは公式な連絡手段ではない。
でも、確実に伝わる。
「〇〇さんに、言っとくわ」この一言で、情報が拡散する。
メールより早く、LINEより確実に、翌日には、関係者全員が知っている。
「言っとくわ」は、地方の情報伝達インフラだ。
人から人へ、口伝えで、正確に届く。
途中で情報が変わることもあるが、それはそれで、味になる。
「〇〇さんが、△△するらしいよ」
「え、そうなの?」
「××さんが言ってた」
「じゃあ、本当だね」
この信頼のネットワークが、地方の情報網を支えている。
逆に、「言っとかないでください」と言っても、情報は漏れる。
なぜなら、地方では、「知っている」ことが、関心の証だからだ。
知らないでいることは、関係が薄いことを意味する。
だから、知りたい。知らせたい。
「言っとくわ」には、善意と関心が、込められている。
【取扱注意点】
・「言っとくわ」は、必ず実行される。止められない
・広めたくない情報は、最初から言わない
・「内緒で」と言っても、3人には伝わる
・情報が変化することを、前提にする
・感謝する。「言っとくわ」は、好意の表現だから
地方の「言っとくわ」は、SNSのシェアボタンを、人力で押しているようなものだ。
アルゴリズムではなく、
人間関係で、情報が流れる。
効率は悪いかもしれないが、
温度は、確実に伝わる。
「言っとくわ」に込められた、
「あなたのために」という気持ちを、
受け取ることが、地方での礼儀なのだ。