2026.9.16
一応の保険が、実際に役立つ確率『一応取っておく』が、倉庫を満杯にする
地方の家の倉庫を見せてもらった。
物が、ぎっしり詰まっている。
段ボール、ロープ、古い家電、昔の農具、壊れた椅子、使わなくなった食器。
「これ、使うんですか?」と聞くと、「いや、でも一応取っておく」と返される。
「壊れてますよね?」「うん、でも部品が使えるかもしれないから」。
「いつ使うんですか?」「わからないけど、いつか使うかもしれないから」。
一応が、倉庫を満杯にしている。
都会なら「断捨離」「ミニマリスト」が流行だが、地方では「一応取っておく」が基本。
理由は、簡単に買い直せないから。
ホームセンターまで車で30分。ネット通販は届くのに3日。
だから、捨てずに取っておく。
ある日、古いロープが役立った。急に必要になったとき、倉庫から出してきた。
「ほら、取っておいて良かった」と言われた。
10年ぶりの出番。でも、あったから助かった。
別の日、昔の農具が復活した。新しい機械が壊れたとき、古い道具で代用できた。
「これがあって良かった」。30年前の道具が、現役復帰。
地方の「一応取っておく」は、無駄に見えて、実は保険。
いつか使うかもしれない、が本当に来る。
倉庫は満杯だが、困ったときの宝庫でもある。
ただし、どこに何があるか覚えていることが前提だが。