クラフトリリース
2026.8.18

アンテナショップで発見3〜福島・満田屋でんがくみそ&末廣酒造の酒〜

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休日にアンテナショップをのぞくのが好きです。旅行に行くほどの時間がなくても、その土地ならではのお菓子や調味料、お酒を眺めているだけで少し旅気分になれるからです。

先日訪れたのは、東京・日本橋にある福島県のアンテナショップ「日本橋ふくしま館 MIDETTE(ミデッテ)」。店内には福島県の特産品がずらりと並び、見ているだけでもわくわくします。

そこで購入したのが、満田屋の「でんがくみそ チューブ入り」と、末廣酒造の「純米吟醸 末廣」です。

甘み豊かな味噌と、やさしい飲み口の日本酒。今回はこの二つを味わいながら、会津ならではの発酵文化の魅力を楽しんでみました。どちらも毎日の食卓に自然となじみ、気が付くとまた手を伸ばしたくなるような魅力を持っていました。

手軽に使えてうれしい。満田屋のでんがくみそ

会津で味噌といえば、満田屋の名前を思い浮かべる方もいるかもしれません。
満田屋は1834年(天保5年)創業。会津若松市で味噌やみそ漬けを製造する一方、囲炉裏で味わう「みそ田楽」の店としても親しまれています。会津を訪れた観光客が立ち寄る名所の一つであり、香ばしい味噌の香りとともに会津の食文化を伝え続けています。

会津・満田屋の店構えの写真

会津の田楽は、甘みのある味噌だれをこんにゃくや豆腐、里芋などに塗って味わう郷土料理です。発酵文化が根付く土地ならではの素朴なごちそうとして、長く親しまれてきました。

今回いただいたのは、そんな会津の味を家庭で気軽に楽しめる「でんがくみそ チューブ入り」です。
どこか懐かしさを感じる建物のイラストが描かれた箱を開けると、可愛らしい会津弁のメッセージが迎えてくれました。
「買ってくっち、どうもありがとなし。田楽や煮物など、ごっつぉこしぇて食べでくなんしょ。ごてらんにひとときになれば幸いだなし。(お買い上げいただき、ありがとうございます。田楽や煮物など、ごちそう作って食べてください。最高のひとときになれば幸いです)」
思わず割烹着姿のおばあちゃんが話しかけてくれているような気持ちになります。

箱から取り出すと、見た目はまるでケチャップのようなチューブタイプ。味噌といえば容器からすくうイメージがあったので、この形状は少し意外でした。

でんがくみその箱とチューブタイプのでんがくみその写真

今回は同じ福島県のこんにゃくメーカー・生田目屋の「徳用煮物こんにゃく」と合わせていただきました。
同じ福島県の味を一緒に楽しんでみようと思い選んだのですが、これが予想以上の好相性でした。

袋から出したこんにゃくをさっと茹で、でんがくみそを絞ってのせるだけ。とてもシンプルですが、それだけで立派な一品になります。

ひと口食べると、まず感じたのは味噌のやさしい甘み。味噌のコクをしっかりと感じながらも重たさはなく、なめらかな口当たりでこんにゃくによく絡みます。
こんにゃくはしっかりとした弾力があり、噛むほどに素朴な風味が感じられます。そこへでんがくみその甘みとコクが重なると、素材のおいしさがより際立つようでした。

こんにゃくにでんがくみそをかけた写真

一つひとつが大きめなので満足感も十分。それなのに箸が止まらず、気づけばもう一つと手が伸びてしまいます。
華やかな料理ではありませんが、こうした素朴なおいしさが会津の食文化として受け継がれてきたのだろうと思います。派手さはなくても、どこかほっとする。そんな安心感のある味わいでした。

焼きおにぎりにすると香ばしさが広がる

せっかくなので、こんにゃくだけではなく別の食べ方も試してみました。
特に気に入ったのが、でんがくみそを使った焼きおにぎりです。
ご飯を握り、片面にでんがくみそを塗ってトースターへ。
数分後、味噌がこんがりと色づき始めると、甘く香ばしい香りが漂ってきました。

でんがくみそを使った焼きおにぎりの写真

焼き上がったおにぎりを頬張ると、表面は香ばしく、中はふっくら。
加熱することで味噌の甘みがさらに引き立ち、ほのかな焦げの風味が食欲をそそります。
実際に使ってみると、田楽用の味噌という枠にとどまらず、さまざまな料理に活用できる万能調味料のような存在だと感じました。

焼きおにぎり以外にも、豆腐やふろふき大根、焼きなす、厚揚げなどにもよく合いそうです。
次は焼いた厚揚げやふろふき大根にも合わせてみたいところ。一本あるだけで献立を考える楽しみが増えるのも、この商品の魅力だと思いました。

穏やかな香りが心地よい「純米吟醸 末廣」

でんがくみそと一緒に楽しんだのが、末廣酒造の「純米吟醸 末廣」です。

末廣酒造「純米吟醸 末広」の単体写真

末廣酒造は1850年(嘉永3年)創業の会津の酒蔵。175年以上の歴史を持ち、会津を代表する酒蔵の一つとして知られています。
会津は良質な米と清らかな水に恵まれた土地。古くから酒造りが盛んな地域として発展してきました。末廣酒造もまた、会津の風土を生かしながら酒造りを続けてきた蔵元です。

末廣酒造の店構えの写真

今回いただいた「純米吟醸 末廣」は、穏やかな香りとほのかな甘み、お米のうまみが調和した一本です。
私は日本酒が好きなのですが、華やかな香りが強すぎるものよりも、食事と一緒に楽しめるタイプに惹かれることが多いです。
その点、この「純米吟醸 末廣」はまさに好みの一本でした。

グラスに注ぐと、吟醸酒らしい上品な香りがふわりと広がります。
とはいえ主張は強すぎず、近づいたときにやさしく感じる程度。
ひと口飲むと、お米由来のやわらかな甘みが広がります。
その後にほのかな酸味とうまみが続き、後味はすっきり。飲み疲れすることなく、自然と次の一口へ手が伸びます。
日本酒単体でも十分おいしいのですが、食事と合わせることでさらに魅力が引き立つ印象でした。

味噌の甘みと日本酒のやさしさがよく合う

今回、特に印象に残ったのは、でんがくみそとの組み合わせです。
甘みのある味噌なので、お酒と合わせると重たく感じるのではないかと思っていました。しかし実際に試してみると、その心配はまったくありませんでした。

でんがくみそのコクのある甘さを味わったあとに「純米吟醸 末廣」をひと口含むと、やわらかな酸味と米のうまみが自然に重なり合います。どちらかが前に出るのではなく、互いの魅力を引き立て合うような心地よい一体感があります。

そんなふうに感じられたのは、どちらも同じ土地の食文化の中で育まれてきたものだからかもしれません。地域に根付いた味わい同士だからこそ生まれる、素朴ながらも奥深いおいしさを楽しむことができました。

会津を訪れてみたくなる味わい

私はまだ会津を訪れたことがありません。それでも今回、でんがくみそと日本酒を味わいながら調べていくうちに、この土地が発酵文化とともに歩んできた地域であることを知りました。
厳しい冬を越すために受け継がれてきた保存食や味噌づくり、そして良質な米と水を生かした酒造り。会津には、暮らしの知恵から生まれた食文化が今も息づいています。満田屋の味噌も、末廣酒造の日本酒も、そうした歴史の延長線上にあるものなのだと思いました。

雪景色の大内宿の写真

商品を味わっているだけなのに、その土地の風景や人々の暮らしが少しずつ浮かんでくるのが不思議です。囲炉裏を囲んで田楽を味わう時間や、酒蔵に漂う米麹の香りを、いつか現地で体験してみたい。今回の出会いは、会津という土地そのものに興味を持つきっかけになりました。

すぐに旅へ出るのは難しくても、アンテナショップで地域の味に触れることで、その土地の文化や歴史に思いを巡らせることができます。今回の体験は、そんな旅の入り口のような時間でした。

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もっと知りたいあなたへ

日本橋ふくしま館 – MIDETTE(ミデッテ)
https://midette.com/
会津 満田屋
https://www.mitsutaya.jp/
末廣酒造株式会社
https://sake-suehiro.co.jp/

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本記事は筆者の見解・体験に基づくものであり、一部一般的な情報や公開資料を参考にしています。

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