2026.10.21
真面目に不真面目な地方論 「地方の『若手』の年齢幅」
地方で「若い人にやってもらおう」と言われるとき、
その「若い人」は42歳を指していることがある。
20代は「まだ早い」と言われる。
経験が足りない、もう少し様子を見てから、と。
30代は「これから」と言われる。
まだ中堅には早い、もう少し学ぶことがある、と。
そして40代になると、突然「若手のホープ」と呼ばれ始める。
「あなたに期待してる」と、責任ある役割が回ってくる。
この10年間、ずっと「まだ早い」と言われ続けてきたのに、
40代になった瞬間、「若いんだから」と前に押し出される。
50代になると「ベテラン」の領域に入る。
もう「若手」とは呼ばれない。
つまり地方において、意思決定できる「若手適齢期」は、
40代の約10年間しかない。
この期間を逃すと、次は「重鎮」ルートに入る。
若手を見守る側に回るのだ。
都会では年齢に応じて役割が変わるが、
地方では年齢に関係なく「順番」が来るのを待つ。
その順番が回ってくるのが、だいたい40代。
「若い」の定義が、都会と20歳くらいズレている。
でもそのズレが、地方の人材育成の時間軸なのだ。
急がず、慌てず、順番を待つ。
そして順番が来たら、ちゃんと務める。
この感覚が、地方の組織を支えている。