新潟の名産品「笹だんご」を食べ比べ!伝統の味で地域の魅力を再発見

新潟の名産品「笹だんご」とは
新潟県の名物、笹だんごをご存知ですか?
笹だんごは、よもぎ入りの餅生地であんこを包み、それを笹の葉で包んで蒸したお菓子で、新潟のソウルフードとして親しまれています。見た目もかわいらしく、笹の葉で包まれている姿が特徴的です。
笹だんごは、約500年前から新潟県の中越・下越地方や福島県会津地方で食べられていたと言われています。戦国時代には、上杉謙信が携帯食として笹だんごを食べていたというエピソードも残っており、笹の葉には殺菌作用があるため、長期間保存ができる優れた保存食だったそう。
また、笹だんごが生まれた背景には、年貢米にならない欠けた米を無駄にせずにおいしく食べるための工夫があったとも言われています。
「やまと食品」と「新川屋」の笹だんご

新潟県内には、笹だんごを販売しているお店が約100軒もあると言われています。
お店ごとに味や食感が異なるのが、笹だんごのおもしろいところ。あんこの種類(つぶあん・こしあん)や製法(茹で・蒸し)、使う米の種類によって風味が大きく変わってくるんです。
今回、実際に2種類の笹だんごを食べ比べてみました。左が十日町市・新川屋の「笹だんご」、右が南魚沼市・やまと食品の「笹だんご」です。
それでは比較レビューのスタートです!
「笹だんご」を見比べてみた

こうして見比べてみると、色にもほんのり違いがあるのがわかります。右側のやまと食品の笹だんごの方が、よもぎの緑が濃くて、見た目からも風味の違いを感じさせます。

半分に切って、中身を比べてみます。
左のやまと食品の笹だんごは、あんこの色がやや薄く、粒感がしっかりと感じられます。切り方の違いもあるかもしれませんが、右の新川屋の笹だんごは、餅部分がやや厚めに見えました。
やまと食品の笹だんごを食べてみた

まずはやまと食品の笹だんごから食べてみます。
ひと口食べてみると、もちっとした弾力にびっくり。想像していた以上に柔らかくて、しっとり感も強く印象に残ります。あんこは甘すぎず、よもぎの風味がしっかりと感じられて、後味もあっさり。ぺろりと食べられてしまいます。
八海山に自生する生笹で包み、霊峰・八海山のおいしい水を使っているというこだわりも納得です。
お餅がとても柔らかいので、お子さまからご年配の方まで、どの世代にも食べやすいと思います。
新川屋の笹だんごを食べてみた

次に、新川屋の笹だんごを食べてみました。
紐をほどいて笹を開いた瞬間、ふわっと広がる笹の香りに癒やされます。先ほどのやまと食品のものと比べると、もちっとした食感に加えて、より弾力があり、しっかりとした歯ごたえを感じました。
つぶあんはふっくらと炊かれていて、やさしい甘さ。よもぎの香り豊かなお餅とよく合っています。餅生地には、うるち米粉ともち米粉が使われており、歯切れがよく、食べやすいのも嬉しいポイント。
自然の恵みがぎゅっと詰まった、素朴で奥深いおいしさの笹だんごでした。
それぞれの歴史や個性を感じる笹だんご
食べ比べる前は「何が違うんだろう?」と思っていましたが、実際に食べてみると、よもぎの香りや餅の食感、あんこの甘さや風味まで、それぞれが全く違っていて驚きました!どちらもおいしかったのですが、自分好みの笹だんごを見つけるのも楽しそう。
これはもう、自分だけの「お気に入りの笹だんご」を探す旅に出たくなります。
賞味期限は常温で2~4日と短めですが、その分、なかなか食べられない特別感があります。手土産にすれば、きっと喜ばれるはず。
新潟を訪れた際は、ぜひお気に入りの笹だんごを見つけてみてくださいね。
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もっと知りたいあなたへ
やまと食品
https://www.yamatosyokuhin.co.jp/
新川屋
https://shinkawaya.jp/