2026.2.26

出雲地方の麺文化を支える「出雲たかはし」~支那そばと担々麺を食べてみた~

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島根県といえば、出雲大社を連想する人が多い一方、出雲そばや松江ラーメンなど、実は古くから麵文化が深く根付いている土地でもあります。地元の人々に長年愛され親しまれてきたこの地域の麺文化を支える存在の一つが、出雲地方にある製麺所「出雲たかはし」です。創業以来、職人のこだわりと丁寧な姿勢で麺づくりに向き合い、地域に根差した製麺所として知られています。

今回は、「出雲たかはし」の麺を使用した、ライフサービス株式会社の「支那そば」と「担々麺」を実際に味わい、その特徴や魅力を率直な感想とともにお届けします。

出雲の麺文化を支える「出雲たかはし」

商品を味わう前に、まずはその麺を生み出している製麺所「出雲たかはし」についてご紹介します。

出雲たかはしは、1949年(昭和24年)、蕎麦文化が息づく島根県出雲地方の雲南市に小さな製粉・製麺所としてスタートしました。長年にわたり伝統食として親しまれてきた「出雲そば」を、もっと日常の食卓で楽しんでほしいという創業者の想いが、出雲たかはしの原点です。

さて、出雲そばといえば、島根県を中心に古くから受け継がれてきた郷土料理で、岩手県のわんこそば、長野県の戸隠そばと並び、日本三大そばの一つに数えられることもあり、以前KURAFTのコラムでも紹介しています。

出雲たかはしの看板商品は、やはり「出雲そば」です。その技術と経験をいかし、現在では約300種類もの麺を手がける総合製麺メーカーへと成長しました。蕎麦はもちろん、中華麺や創作麺まで幅広く製造し、業務用の要望にも応えながら、地域性や季節感を取り入れた商品開発を続けてきました。

麺づくりで特に大切にしているのが、水と製法へのこだわりです。おいしい蕎麦を作るため、まず欠かせないのが素材選び。捏ね水には奥出雲の湧水を使用し、蕎麦本来の風味を引き出します。製粉にはそばの実を甘皮ごと挽く「挽きぐるみ製法」を採用し、香りと食感のよい蕎麦に仕上げています。また、低温熟成の製造ラインを活用し、季節や湿度に応じて職人が細やかな調整を行うことで、常に最良の状態の麺を提供できるよう工夫しています。

この技術や情熱は蕎麦だけでなく、中華麺には中国山地の天然アルカリ水を使用をするなど、中華麺や創作麺にも息づいています。彼らが掲げる言葉は「限りなき麺づくりへの挑戦」。伝統を大切にしながら、新しい価値を探り続ける姿勢こそが、出雲たかはしの根幹にあります。

では、職人の熱い想いと丁寧な手仕事が込められた珠玉の麺を、実際に味わってみましょう。

「支那そば」と「担々麺」を食べてみた

出雲たかはしの麺を使用した支那そばと担々麺のパッケージが横に並ぶ画像

今回用意した支那そばと担々麺は、トレーに生麺とスープが各2食分入っており、自宅で気軽に本格的なラーメンを楽しめる商品です。

まず目を引くのは、支那そばのクラシカルで落ち着いたパッケージ。どこか懐かしく、上品な印象で、昔ながらの味を大切にしていることが見た目からも伝わってきます。一方の担々麺は、「花椒」や「ラー油」が大きく打ち出された印象的なデザインで、刺激的な一杯を予感させます。2つを並べると、その対比も楽しく感じられました。

調理方法はパッケージに同封されており、具材は記載内容を参考にして用意しました。特別な工程はなく、支那そばも担々麺も、お湯を沸かした鍋で麺をほぐしながら茹で、器にスープを熱湯で溶かし、茹で上がった麺を合わせるだけ。茹で時間は1分30秒〜2分ほどと短く、思った以上に手軽に作ることができました。工程がシンプルなので失敗しにくく、忙しい日でも無理なく本格的な味を楽しめそうです。

調理した支那そばを白い器に具材と一緒に盛り付けた画像

まずは支那そばです。スープを一口含むと、煮干しの旨みがじんわりと広がり、思わず「これこれ!」と言いたくなるような安心感があります。やさしい醤油の味わいが、心までほっとさせる一杯です。

麺には国産小麦の「きたほなみ」と「ゆめちから」を使用。もっちりとした食感で、ほどよい縮れがスープをしっかりと絡めてくれます。細めでやや短めの麺は、女性や小さな子どもでも食べやすそう。一口ごとに煮干しの旨みと醤油のコクが重なり、最後まで飽きのこないおいしさでした。

調理した担々麺を白い器に具材と一緒に盛り付け、箸で麺を持ち上げる画像

続いては担々麺。一口目はごまのコクが感じられる、まろやかな口当たりですが、食べ進めるうちに花椒の爽やかな刺激とラー油の辛さが後から追いかけてきます。そのバランスが心地よく、家庭で食べていることを忘れてしまいそうになるほどの完成度の高さです。

こちらも支那そばと同じ縮れ麺を使用しており、濃厚なスープとの相性は抜群。麺をすすれば、スープの旨みがしっかりと口の中に広がります。途中から感じる花椒のキレのある刺激が麺の甘みを引き立て、最後まで食欲が湧き続けました。スープを少し残してご飯を入れる締めのアレンジも楽しみたくなります。

支那そばの懐かしさも、担々麺の濃厚さも、どちらも麺の存在感があってこそ成立していると感じます。伝統を大切にしながら、新しい挑戦を続けてきた出雲たかはしならではの魅力がこの一杯に凝縮されていました。出雲の職人たちのこだわりが詰まった一杯として、ぜひ一度味わってみてほしい商品です。

職人のこだわりを家で味わう

今回この商品を口にして、改めて島根県の麺文化の奥深さを実感しました。家で手軽に楽しめるにも関わらず、味や食感は本格派そのもの。こだわりの麺とスープが絶妙なバランスで、自宅で味わうラーメン・支那そばの中でも私自身特に印象に残るおいしさでした。

地域に根ざした職人たちの技と情熱が、こうして全国の日常の食卓へと届くことも、この商品の大きな魅力です。島根のものづくりに触れるきっかけとして、家で本格的な一杯を楽しみたいときに、ぜひ選んでみてほしい逸品です。

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もっと知りたいあなたへ

株式会社出雲たかはし
https://izumo-takahashi.com
ライフサービス株式会社
https://www.l-mencolle.com

本記事は筆者の見解・体験に基づくものであり、一部一般的な情報や公開資料を参考にしています。

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