2026.1.9

ご飯が進むこと間違いなし~沖縄のソウルフード「タコライス」を食べてみた~

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タコライスは、特別な日に食べるごちそうというよりも、日常の中でふと思い出す料理。忙しい日の夕食や、手軽に食べたいときに自然と選びたくなります。温かいご飯の上に、スパイスの効いたひき肉、刻んだレタスやトマト、そしてチーズをのせた一皿は、見た目の彩り以上に心と体を満たしてくれる存在です。沖縄生まれのこの料理には、伝統料理とはどこか異なる、肩の力を抜かせてくれる不思議な心地よさがあります。

今回、KURAFT編集部にゆかりのある沖縄県出身者から、沖縄ハム総合食品株式会社(以下、オキハム)の「タコライス」の素(レトルト)をいただきました。早速、調理と実食を行い、その感想をKURAFT編集部のキッチンよりお届けします。

タコライスとはどんな料理?

タコライスはメキシコ料理のタコスをベースにアレンジした料理です。スパイスで味付けしたひき肉の上に、レタス、トマト、チーズといった具材をのせ、白いご飯と合わせるのが特徴で、サルサソースをかけて食べるのが基本とされています。和食とも洋食とも違う、独特で親しみやすい立ち位置を確立している料理といえるでしょう。

「タコライス」はもともと沖縄の米軍基地周辺で生まれたといわれており、1984年に沖縄県金武町(きんちょう)の「パーラー千里」の店主により考案されました。当時米軍基地キャンプ・ハセンの近くで、米兵たちに安価でボリュームのある食事を提供するために誕生したという経緯があります。
メキシコにルーツを持ちながら、沖縄とアメリカの文化が融合した独自の料理。伝統料理とは異なるものの、時代や環境に合わせて生まれた新しい郷土料理ともいえる存在でしょう。

タコライスの魅力は、何といっても味のバランスにあります。スパイスの香りが立つひき肉は食欲を刺激し、そこに加わる具材ひとつひとつが全体をまとめ、ご飯との相性を一層高めてくれます。見た目はボリューム満点ですが、野菜が多いため意外と重たくはありません。気づけばあっという間に完食してしまうほど引き込まれる一皿です。
「満足感があるのに食べやすい」という絶妙なバランスこそが、タコライスが長く愛されてきた理由の一つなのではないでしょうか。

家庭料理としても優秀なタコライス

タコライスの魅力は味だけにとどまらず、家庭料理としての優秀さも見逃せないのがポイントです。フライパン一つで調理できる手軽さは、忙しい現代人の食卓にとって非常に心強い一品です。辛さを控えめにすれば子どもでも食べやすくなり、スパイスを足せば大人向けの一皿にもなる。アレンジの幅が広いのも、タコライスの魅力です。

具材も自由度が高く、レタスがなければキャベツで代用できますし、トマトの代わりにサルサソースだけで仕上げても成立します。冷蔵庫にある食材で柔軟に対応できる点も、家庭料理として支持される理由といえるでしょう。
また、スライスしたアボカドを加えてカフェ風に仕上げたり、温泉卵をのせてコクを出したりと、ひと工夫で印象が大きく変わります。ソースを激辛ハバネロサルサや和風サルサに替えるなど、味の方向性も自由自在。一皿で完結しつつ、食べる人のその日の気分や好みに寄り添ってくれる万能な料理。それがタコライスです。

タコライス食べてみました!

オキハムのタコライスパッケージ画像

それでは、沖縄県民のソウルフードともいえる、オキハムの「タコライス」をパッケージから見ていきましょう。
オリジナルブレンドのスパイスで煮込んだタコスミートと、辛さを引き立てるホットソースがセットになっています。このセット構成こそ、まさに多くの方が想像するタコライスの素の基本形。今回はレタス、トマト、チーズをトッピングに用意しました。

まず目を引くのがパッケージデザインです。黒を基調に、オレンジ・黄色・赤といった鮮やかな色使いで、どこかアメリカンな雰囲気を感じさせます。しかしパッケージ上部には「沖縄生まれの」という文字が書かれていて、パッケージの上下にはメキシコ柄のデザインが施されています。沖縄×アメリカ×メキシコというタコライスならではの多国籍な背景が、しっかり伝わるビジュアルです。
パッケージに描かれたタコライスも彩りがよく、大いに食欲をそそられます。

タコライスの内容物の画像

袋を開けてみると、中にはタコスミートとサルサソースがそれぞれ3食分入っていました。1箱で3食分も楽しめるのは嬉しいポイントです。調理はとても簡単で、タコスミートを温めてご飯にのせ、好みの具材をトッピングするだけ。短時間で完成するので、手軽に楽しめます。タコスミートを温め終え、袋を開けると、ひき肉とスパイスのいい香りがふわっと広がります。この香りだけでも、すでに期待感が高まります。

最初にタコスミートの量を見たときは「少し少なめかな?」と思い、ご飯を控えめに盛り付けました。ところが、実際にのせてみると予想以上に量が多く、ご飯から溢れてしまいそうに。そこで、ご飯を追加で盛り直すことにしました。見た目以上にしっかりしたボリュームに驚かされました。

実際に作ったタコライスを器に盛り付けた画像

お待ちかねの実食へ移ります。
まずはタコスミートとご飯を一口。タコスミート自体にしっかり味がついているので、これだけでもご飯が進みます。そこにレタスのシャキシャキ感と、トマトのほどよい酸味が加わることで、一気に味わいに奥行きが出ます。今回は撮影後にレンジで温め直して食べたため、チーズが程よく溶けて、全体の味がよりマイルドに。このトロリとした食感が、たまらなくおいしいのです!

付属のホットチリソースは、正直辛めです。私は少なめにして食べましたが、辛さを調節しながら食べられるのはうれしいもの。辛いといいつつも、やみつきになる味で、気づけばスプーンを持つ手が止まらなくなっていました。個人的にはレタス多めで食べるのが一番好みのバランスでした。

アメリカンビレッジに見る、タコライスと地域のにぎわい

 「アメリカンビレッジ」の画像

北谷町(ちゃんたんちょう)にある、沖縄有数の観光地であるアメリカンビレッジ内やその周辺でも、タコライスは定番メニューとして親しまれています。観光客にとっては手軽なグルメでありながら、地元住民や米軍関係者にも変わらず愛され続けている地域に根差した料理です。
海沿いという立地をいかし、美しい景色を眺めながらタコライスを味わえるのも、このエリアならではの魅力です。昼間はカラフルな建物と街並みでにぎやかに、夜はライトアップされたポップでアメリカンな空間で、ゆったりとした時間を過ごすことができます。時間帯によって表情を変えるこの街と食の組み合わせは、訪れる人の記憶に深く残る体験となるでしょう。

タコライスは特別な高級料理ではなく、日常の延長線上にある食だからこそ、観光と地域の日常を自然につなぐ役割を果たしているように感じられます。
食卓に並ぶ一皿が、地域の文化や背景に目を向ける入口となり、結果として地域を支える小さな循環につながっていく。タコライスは、まさにそんな可能性を秘めた奥深い料理だと感じました。この知見をくれた沖縄県出身の知人に感謝するとともに、タコライスが持つグルメ以上の価値、すなわち、地域と文化をつなぐ力を、より多くの方に知ってもらいたいと強く願ったタコライス体験でした。

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もっと知りたいあなたへ

沖縄県公式観光サイト「おきなわ物語」
https://www.okinawastory.jp
オキハム 沖縄ハム総合食品株式会社
https://okiham.co.jp/
アメリカンビレッジ
https://www.okinawa-americanvillage.com/

本記事は筆者の見解・体験に基づくものであり、一部一般的な情報や公開資料を参考にしています。

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