2025.12.4

ふるさと納税コレにしよっ(6)ご飯のおともに明太子!〜福岡県福智町〜

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「明太子」といえば、ご飯のおともとしてそのまま食べることはもちろん、パンやパスタ、うどんにもよく合う万能食材として君臨しています。今回は、そんな明太子の歴史や文化を紐解きながら、かねふくの「明太子」を実食レビューします。

「明太子といえば福岡」とイメージする方も多いですね。ふるさと納税でも常に上位にランクインする人気の明太子。なぜ福岡県で名産となったのか、その理由から見ていきましょう。

福岡の明太子のルーツは韓国にあり!

明太子といえば福岡の名産というイメージがありますが、そのルーツは実は韓国にあります。原料となるのはスケトウダラの卵。朝鮮半島では17〜18世紀ごろから、スケトウダラの卵巣を唐辛子入りの調味液で漬け込んで食べる文化が広まっていました。韓国ではスケトウダラを「ミョンテ(明太魚)」と呼び、その卵を「明太子」と名付けたのが始まりといわれています。

その味に出会った一人の人物が、日本で初めて明太子を生み出しました。第二次世界大戦中に釜山で過ごした際に口にした「たらこのキムチ漬け」の味を忘れられず、帰国後に再現を試みたのです。試行錯誤を重ねた末に完成した明太子は、のちに博多名物として知られるようになります。

とはいえ、最初から売れたわけではありません。地域の集まりに商品を持ち込み、感想を聞きながら改良を重ねる地道な努力が続きました。やがて評判が広まると「製法を教えてほしい」という声が相次ぎます。このとき彼は特許を取ることなく、惜しみなく製法を公開しました。調味液の配合だけは秘密にしたものの、「いろんな味があっていい」という考えのもと、さまざまな作り手が独自の味を生み出すきっかけとなったのです。

こうして多彩な明太子が誕生し、福岡県・博多の名産として定着。やがて全国に広まり、今では国民的なおかずのひとつとして親しまれるようになりました。

あなたのお気に入りの食べ方は?

万能食材の明太子。ご飯にもパンにもパスタにもぴったりですが、みなさんのお気に入りの食べ方は何でしょうか?ここでは代表的な3つの楽しみ方をご紹介します。

シンプルに白米派

ご飯の上にのった明太子の画像

やっぱり定番は炊きたての白いご飯にのせて食べるスタイル。素材そのものの旨みをダイレクトに感じられる食べ方です。ちょっとアレンジするなら、明太子にネギとバター、生卵をのせて混ぜご飯風にするのもおすすめ。コクが加わって箸が止まらなくなります。

明太子パスタ

お皿に盛り付けられた明太子パスタの画像

オイル系でもクリーム系でも、明太子はどちらにも相性抜群。バターや生クリームと合わせれば濃厚に、大葉を散らせばさっぱり爽やかに仕上がります。おうちランチにもおもてなしにも使える万能レシピの相棒です。

明太フランス

お皿にのった明太フランスの画像

見かけるとついつい手にとってしまう魅惑のアイテム。香ばしく焼けたパンに、明太子のピリッとした辛さがよく合います。お酒のおつまみにもぴったりで、ワインやビールとの相性も楽しめます。

かねふく「明太子」を実食レビュー

かねふくの明太子をご飯の上にのせてお箸で持ち上げた画像

今回食べてみたのは、福岡県福智町のふるさと納税返礼品、かねふくの「辛子明太子」です。かねふくの明太子といえば、原料の買い付けから加工までを一貫して自社で行う徹底した品質管理が特長。そのこだわりによって生まれるのが、ひと粒ひと粒がはじけるような「プチプチ」とした粒立ちの良い食感です。

この粒立ちを左右するのが、実は最初の「塩漬け」の工程。かねふくでは、この下ごしらえを最も重要な生産工程と位置づけ、丁寧に時間をかけて仕上げているそう。その積み重ねが、あのつぶつぶ感と深い旨みを生み出しているのです。

せっかくなので、今回は炊きたての白いご飯と一緒に食べてみました。ふっくらと大きな粒が詰まった明太子は、薄くてやわらかな皮を破ると、つぶつぶがぎっしり。皮がとても繊細なので口に残ることもなく、つぶつぶ感をしっかりと楽しめます。さらに、程よい辛味がご飯の甘みを引き立て、箸が止まらなくなります。

アレンジするのがもったいないほど、そのまま食べてこそ味わえるおいしさ。まずはシンプルに堪能するのがおすすめです。

明太子がふるさと納税に人気の理由

箱に入ったかねふくの明太子の画像

数あるふるさと納税の返礼品の中でも、明太子は常に人気ランキングの上位に入っているといいます。その理由のひとつは、小分けにして冷凍保存できる使いやすさ。必要な分だけ解凍すれば、いつでも楽しめるので、家庭用はもちろん、忙しい方や一人暮らしの方にも便利ですね。さらに、いつもの食卓にプラス1品付け足すことで食卓が華やかになるのも魅力。アレンジの幅が広いので、どんな世代にも喜ばれます。

また、贈答品としても高い人気があるのがこの明太子。粒立ちの美しい明太子は、見た目にも豪華で、「特別感のあるギフト」としてお中元やお歳暮、手土産にも重宝されています。

ぜひ一度、本場・福岡生まれの明太子を味わってみてください。それぞれのブランドごとに個性があり、食べ比べてみるのも楽しみのひとつ。お気に入りの一品を見つけるきっかけになるかもしれません。

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もっと知りたいあなたへ

福岡県福智町
https://www.town.fukuchi.lg.jp/

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