2025.7.31

販売と同時に即完売する究極のレモンケーキ〜オンライン専門・レモンの森〜

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本日ご紹介するのは、販売日時が不定期でなかなか購入までたどり着けないことから、幻のスイーツといわれる「レモンの森」の「しっとりレモンケーキ ウィークエンドシトロン」です。お取り寄せスイーツとして、スイーツ好きの間でじわじわと話題になっているこちらの商品、手に入りにくいからという理由だけで話題になっているわけではありません。その美しい見た目と奥深い味わいをじっくりとご紹介します。

「幻スイーツ」と呼ばれる理由、商品が手に入らないワケとは

レモンの森は実店舗を持たないオンライン販売専門のケーキ店。公式インスタグラムで販売日時の告知があり、それをチェックして、予告時間ピッタリに販売サイトで購入するしか手に入れる方法は「ない」といっても過言ではありません。というのも、数量限定生産なので、毎回、販売開始後数分で売り切れてしまうという超激戦となるためです。何度も挑戦してやっと手にすることができたという人も多い、いわゆる「幻スイーツ」なのです。

そんな「レモンの森」、ごくごく稀に百貨店の催事に出店することがあり、今回はたまたま機会を得て百貨店で販売されたレモンケーキを購入することができました。

そんな貴重なレモンケーキ、心して味わい、詳細なレビューをお届けします。

心ときめく包装紙と、絵本で見るような美しすぎるレモンケーキ

レモン柄の包装紙に包まれたレモンケーキの画像

まずは包装から。レモンのイラストがあしらわれた包装紙がとてもキュートで、開封前から自然と心が踊ります。丁寧に包装を解き、箱を開けてみると——真っ白なアイシングがケーキの上でトロリと垂れて固まり、さながら絵本の中から飛び出してきたような、そんな装いです。もうすでにワクワクが止まりません。

この美しいアイシングにナイフを入れるのは少しだけためらう気持ちもありましたが、勇気を出してグッと押し込んでみます。

木の板に乗ったカットしたレモンケーキとホールのレモンケーキの画像

「レモンケーキ」という名前からふわふわで水分量少なめのスポンジ生地を想像していたのですが、明らかに違う——しっとりしていて、ぎゅっと詰まったパウンドケーキのような手応えを感じます。

甘酸っぱさ×しっとり感!想像を超えたレモンケーキ

カットしたレモンケーキを並べた画像

はやる気持ちを抑えながら、まずは控えめにそっと一口。するとまず飛び込んでくるのはアイシング部分にたっぷり含まれているレモン果汁の爽やかな酸味。口の中にレモンの香りと程よい甘酸っぱさがふわっと広がります。

シャリシャリとした食感も楽しく、すでに「私の知っているレモンケーキとは別物だ!」と強く感じずにはいられません。

そして、その驚きはスポンジ部分を食べ進めるとより強くなります。

しっとり食感のスポンジ生地からは、甘さの中に微かにほろ苦さを感じます。レモンの皮まで余すところなく使用されているそうなので、これはレモンピールの苦みでしょう。しかし、えぐみや口に残る嫌な感じは一切なく、良いアクセントになっています。グラスフェッドバターを使っているので、バターのコクはしっかりとありながらも口当たりがさっぱりしているのもポイントです。

後から感じるのはシナモンのような、杏仁豆腐のような、形容の難しい独特な風味。日本人にとってはあまり馴染みのない風味ですが、とても芳醇で良い香りがします。

商品とともに添えられたリーフレットによると、「隠し味はトンカ豆」とのこと。ん?トンカ豆??

知識の無さを恥じつつも、トンカ豆についていろいろと調べてみました。

魅惑のスパイス「トンカ豆」とは?

そのままのトンカ豆と削って粉末にしたトンカ豆の画像

「トンカ豆」とは黒くて細長い、長さ3センチほどのスパイスです。「豆」と名前が付いていますが、豆ではなく南米原産のクマルという樹木の果実から取り出した「種」のことを指します。

そしてこの「トンカ豆」、果実からただ取り出せば良いというものではなく、かなりの手間暇をかけて作られるものなのだそう。

冬になり、自然に地面に落ちたクマルの実を翌年の春に収穫して殻に包まれた種を取り出し、それをさらに日陰で1年間乾燥させます。固くなった殻をハンマーで叩き割って中の種を取り出し、ラム酒に24時間漬けてまた乾燥させて——と気の遠くなるような作業を経てやっとできあがるのが「トンカ豆」なのです。

日本ではあまり知られていませんが、フランスを中心に世界中で人気があり、お酒や料理、香水にまで使われる風味付けのスパイスであるトンカ豆。バニラやアーモンド、シナモンやキャラメルを思わせる、ソフトで甘い中にもスパイシーさを感じるような複雑な香りです。

この香りの主成分は「クマリン」というそうで、これは桜の葉や杏仁にも含まれています。私が口にしたときに感じた杏仁豆腐のような風味はここから来ているのだとわかりました。

作り手の正体はフードスタイリスト!?

さて、レモンの森の話に戻りますが、こんなにおいしく唯一無二のビジュアルと風味を持つレモンケーキ、ぜひぜひ量産してもらい、多くの方に味わってほしいところですが、なかなかそれは難しいようなのです。

というのもこちらの店主、本業はフードスタイリストや料理研究家として活動をされている方なのだそうです。雑誌やテレビ番組、CMなどで食品のスタイリングの仕事を行う際に現場でふるまったレモンケーキが大好評だったことから一般販売も始められたそうですが、本業の傍らでの生産のため、どうしても数量限定での販売となってしまうとのことでした。

「フードスタイリスト」ということ以外、店主の素性はベールに包まれていますが、食への探求心と深い愛情を持った方だというのが、このレモンケーキの味からもわかります。

安心の無農薬レモン&保存料ゼロ!

今回ご紹介したレモンケーキに使用されているのは、うまみのぎゅっと詰まった国産レモンのみ。レモンを皮まで丸ごと使うので、農薬不使用の安心して食べられる素材を厳選しているそうです。保存料も使っておらず、子どもから大人まで、安心して食べられるというのも嬉しいですね。

唯一無二のケーキ体験をあなたにも

レモンの森のレモンケーキは、ただおいしいだけではありません。素材選びから隠し味、包装に至るまで、作り手の食への愛とこだわりが詰まっているのを強く感じました。そんな特別なスイーツだからこそ、「幻」と呼ばれるのも納得です。

購入までのハードルは少し高いですが、それを越えてでも味わう価値が大いにあります。一口の美味しさが、長く記憶に残る──そんな特別な出会いがレモンの森にはありました。

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もっと知りたいあなたへ

レモンの森 公式インスタグラム
https://www.instagram.com/lemonnomori/

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