名古屋発・人気パティスリーが紡ぐ、華やかで甘い、夢の限定クッキー缶
本日ご紹介するのは、愛知県名古屋市発の人気のパティスリー「café TANAKA」のクッキー缶。素材にこだわり丁寧に焼かれたクッキーは、長年愛されてきた味で、今や全国へと広がり多くのファンに親しまれています。その人気こそが変わらぬおいしさの証。
その原点である名古屋本店の魅力に触れながら、どのようにして多くの人に愛される存在になったのかをご紹介します。
名古屋から全国へ、愛され続ける理由

名古屋は喫茶店文化発祥の地ともいわれています。
1963年、そんな文化を誇る名古屋市北区に田中寿夫氏が自家焙煎珈琲専門店「タナカコーヒー」を開業しました。珈琲の名店として人気となり、朝6時30分から営業する店を家族総出で支えていたそうです。
そんな「タナカコーヒー」に生まれ育った田中千尋氏は、「父のコーヒーに合うフランス菓子をつくりたい」と20歳でフランスのパリへと渡りました。菓子作りの修行ののちに帰国し、パリのカフェを思わせるテラススタイルに店舗をリニューアル。「タナカコーヒー」は「café TANAKA」として新たなスタートを切りました。
フランス仕込みのパティシエが作る優雅なスイーツの数々は、徐々に人々を魅了していきます。中でも看板商品のクッキー缶は「café TANAKA」の歴史とこだわりを体現する逸品です。思わず笑顔がこぼれてしまう愛らしいパッケージを開けると、素材を厳選し一枚一枚丁寧に焼き上げられたクッキーが並びます。徹底した品質へのこだわりと、お菓子に込められたストーリー、そしてお客様へ「幸せのティータイム」を提供するという情熱こそが「café TANAKA」の特徴です。
現在、「café TANAKA」は名古屋市内に本店を構えるほか、中部エリアではジェイアール名古屋タカシマヤ、関東エリアでは日本橋三越本店、関西エリアでは阪急うめだ本店に店舗を常設しています。
クッキーの限定缶はその時々で内容が異なりますが、今回紹介するのは、日本橋三越本店限定の「ビスキュイ・キャトル・アニヴェルセル」です。その魅力的な味わいと食感を詳細にお伝えしていきます。
贅沢な4種の味わい

並べられた4種類のクッキーはどれも個性豊か。それぞれに異なる見た目と香りがあって、どれから手を伸ばそうか迷ってしまうほどです。眺めているだけでも気持ちが高まりますが、今日は実際に食べてその感想をお届けするのも大事な役目、しっかりとお伝えします。
写真左上から時計回りにご紹介します。
「フルール ココ・ルージュ」
花の形が愛らしいクッキー。しっとりとしたクッキー生地に青森県産フランボワーズのジャムがサンドされていて、愛らしい見た目とは裏腹に上品で繊細な味わいでした。アクセントとして練り込まれたココナッツのシャリシャリとした食感も心地よい一枚です。
「マポロン&プラリーヌ・ロゼ」
マポロンとはマカロンラスクという意味で、3種類のマカロンは色によって味が異なります。ミント色は後味すっきりで爽涼感を感じる味わい。クリーム色とピンク色は小粒ながらも、口いっぱいにミルクとアーモンドを濃厚に感じました。プラリーヌは砂糖を煮詰めたキャラメルを、ローストしたナッツに絡めてコーティングしたもの。ベリーのような甘酸っぱさをまとい、カリっとした食感の後に広がる酸味と甘さのバランスが抜群で、病みつきになるおいしさです。
「ディアマン・ショコラ・サントメ・ラム」
見た目はザクザクとした感じですが、一口含めばほのかに香るラム酒と西アフリカ・サントメ島産のカカオの濃厚さが際立ち、しっとりほろほろで贅沢な味わい。見た目以上の満足感と、記憶に残る、少し背伸びしたい時の大人なクッキー体験を提供してくれます。
「サブレ・ナンテ・レザン」
パイ生地風のサクサクした表面には黒糖が塗られており、香ばしい香り。生地には長野県産巨峰が贅沢に練りこまれています。サクサクの表面と、中はしっとりとしたバターのコク、そして巨峰と黒糖が見事な相乗効果を生み出しており、焼き菓子でありながら芳醇な巨峰の香りを贅沢に感じられる味わいです。
どのクッキーも語りつくせない魅力があって、食べ進めるたびに笑顔があふれる一缶。4種類の個性豊かなクッキーの中から、あなただけのお気に入りを見つけてみてください。ちなみに私が4種類の中で一番気に入ったのは「ディアマン・ショコラ・サントメ・ラム」です。奥深いカカオの味わいが濃厚でしっとりとしていて、一口で虜になりました。
いつまでも余韻が残る、この格別な幸福感を生み出す秘密。それは、商品名にも冠されたサントメ島産のカカオにあります。その主役となるサントメ島のカカオと「café TANAKA」の繋がりを探ってみました。
サントメ島のカカオの魅力

サントメ島は、アフリカ大陸西部のギニア湾にあり、サントメプリンシペ民主共和国に属する島です。
サントメ島のカカオは、ウッディで力強いカカオ感に加えて熟した果実のような複雑な香りが特徴だといわれています。その上、黒糖のような上品な甘さや、タンカンのようなジューシーな甘みや酸味といった華やかなアクセントが加わり、非常に豊かな味わいを持ちます。
「café TANAKA」の田中千尋氏は「いつまでも余韻が残る、格別な幸福感」を実現するため、理想のカカオを求めて世界中をめぐり、サントメ島のカカオに出会いました。
千尋氏は、「原種のまま残るサントメ島のカカオ」の類まれな味わいの魅力に強く惹かれるとともに、現地で働く女性たちの厳しい環境を目の当たりにし、「女性支援」を決意。
理想の追求と社会貢献という二つの目標を実現するために、2019年に自社開発の農園「希望の有機カカオ農園」を開設しました。このカカオ農園で栽培から管理を行うことで、唯一無二の味を実現しています。この農園で収穫されたカカオを使った商品は、まさにブランドの核ともなる存在です。
贈り物にも 自分へのご褒美にも

名古屋で生まれた「café TANAKA」の味と心は、その確かな品質と揺るぎのない世界観によって、全国のファンを魅了し続けています。可愛らしいパッケージデザインと、細部にまでこだわった商品は、開けるたびに「ときめき」が蘇る思い出箱のようです。
贈り物としてはもちろん、普段頑張っている自分へのご褒美としても、心に残る甘いひとときを約束してくれるでしょう。一口食べるたびに感じる優しい甘さと香ばしさは、日常の中に小さな幸せを運んでくれます。
エレガンスさと温かさを兼ね備えた「café TANAKA」のクッキー缶は、作り手のこだわりが詰まっており、特別な時間を彩る逸品として自信をもっておすすめできます。
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もっと知りたいあなたへ
CAFÉ TANAKA
https://www.cafe-tanaka.co.jp/