列車旅をもっと気軽に楽しもう〜あなたを待っている魅力的な観光列車の数々〜

列車の旅は、ゆっくりと流れる風景を楽しむことができる贅沢な旅行スタイルです。特に絶景や観光スポットを巡る旅は、日常の喧騒から離れて心身をリフレッシュできる機会。今回は、列車旅で絶景と観光スポットを最大限に楽しむための具体的な方法を紹介します。
まず、路線選びと事前計画が重要
絶景を堪能できる路線としては、北海道の「特急北斗」や、九州の「特急ゆふいんの森」などが有名です。海や山、田園風景など、多様な景色を乗車の過程で楽しむことができます。

人気のある観光列車は席が限られているため、早めの予約が必須。また、旅行先の天候やイベント情報もチェックしておくこともお忘れなく。特に、四季折々の景色を楽しむためには最適な時期を見極めることが大切。さらに、旅の楽しみを増すために地元のグルメもしっかりと調べておきましょう。駅弁や車内で提供される料理は、その土地ならではの味を堪能できます。これも列車旅の大きな醍醐味ですね。
列車旅の魅力とメリット
列車旅最大の魅力は、車窓から風景をじっくり楽しめるところ。特に日本各地には、四季折々の美しい自然景観を楽しめる絶景スポットが点在しており、列車の窓からその風景を楽しむことができます。春には桜が咲き誇る風景、秋には紅葉が美しい山々を眺めながらの旅が特に人気なのは当然といえるでしょう。
座席でゆったりと過ごしながら、読書をしたり、うたた寝をしたりと、自分時間を楽しめるのも列車旅。特に忙しい日常から少し離れて、心身ともにリフレッシュしたい方には、運転に気を使ったりすることもなく心からおすすめしたい旅の方法です。
さらに、列車旅は環境に優しい旅行手段。車や飛行機に比べて二酸化炭素の排出量が少ないため、エコフレンドリーな旅行をしたいと考える旅行者にもぴったりなのです。加えて、各地の観光列車は豪華な食事を提供することも多く、それがメインとなっている列車も存在しています。旅そのものが目的となり得るのも列車旅の魅力の一つです。
絶景を楽しむ観光列車と豪華な食事を楽しむ観光列車
観光列車の中でも、絶景を楽しめる路線は特に人気があります。例えば、山や海を眺めながら移動することができる路線は、その道中での風景がまるで絵画や映画のようです。四季折々の景色を楽しむことができるため、いつ訪れても違う風景を体験できます。
車窓からの景色を最大限に楽しめるよう、窓が大きく設計されている車両も多いのが特徴で、豪華な食事を楽しむ列車も人気があります。豪華な食事を楽しむ観光列車では、選び抜かれた素材を使った料理を、絶景を眺めながら楽しむといった贅沢な体験ができるのです。
それでは、いくつかご紹介していきましょう。
<甲信越エリア>ろくもん

甲信越エリアの観光列車「ろくもん」は、長野県を中心に運行される特別な列車です。この列車は、長野の美しい自然や歴史的な景観を楽しむことができるように設計されています。車内は、木をふんだんに使った温かみのあるデザインで、リラックスした時間を過ごすことができます。
食事も地元の食材をいかしたもので、和食と洋食のコースがあり、各地の名店の監修した味を楽しむことができます。2025年7月現在では、長野〜軽井沢駅間で提供される和食は千曲市の「竹葉亭」、軽井沢〜長野駅間の洋食は軽井沢町のイタリアン「プリモ フィト 軽井沢駅舎店」となっています。
また、停車駅での見学や体験プログラムも充実しており、旅の合間に地域の文化や歴史に触れることができます。春には桜、秋には紅葉と、季節ごとの美しい景色を満喫できる「ろくもん」での旅は、特別な思い出づくりに一役買ってくれるはず。
<北陸>花嫁のれん

北陸エリアの観光列車「花嫁のれん」は、石川県を中心に運行される優雅な列車です。赤い塗装に艶やかな和花や紅葉のデザインが施された列車は、北陸が誇る伝統工芸品による美しい装飾で彩られた豪華な内装が特徴で、その名の通り、花嫁を祝う特別な雰囲気を演出しています。

車内では、一流のシェフが手掛ける、北陸の旬の食材を使った贅沢なメニューの食事を楽しむことができます。加賀友禅の着物や輪島塗の器、加賀水引などの伝統工芸品が展示されており、北陸地方の伝統文化に触れることができます。現地を訪れるほかに、列車での旅を通じて地域の魅力を存分に味わうことができます。
また、窓からは日本海や立山連峰の美しい景色が広がり、車内の豪華さと相まって、特別な時間を特別な空間で過ごせることは間違いありません。
<九州>特急「かんぱち・いちろく」

JR九州の特急「かんぱち・いちろく」は、九州の美しい風景とともに極上のグルメを楽しめる観光列車です。この列車は2013年に運行開始され、やはり地元の食材をふんだんに使用した料理が提供されるのが売りとなっています。乗客は、自由に席を移動しながら九州の豊かな自然を堪能できるのが特徴です。
専任のシェフが手掛けるコース料理は、季節ごとにメニューが変わります。列車内は和のテイストが強調され、落ち着いた雰囲気の中で食事と景色を楽しめます。特に夕暮れ時には、美しい夕日を眺めながら食事ができるので、感激もひとしお。一度は体験してみたいですね。
<東北>TOHOKU EMOTION

TOHOKU EMOTIONは、東北地方の文化と食を融合させた観光列車で「走るレストラン」をイメージして作られました。この列車では、東北の各地から集められた新鮮な食材を使用したグルメが提供されます。列車内のレストラン車両は、ライブキッチンを備え、まるで高級レストランにいるかのような雰囲気。インテリアにも津軽のこぎん刺しや岩手の南部鉄器など東北各地の伝統工芸をあしらっています。オープンダイニング車両では窓から広がる絶景を眺めながら食事を楽しめます。
2013年の運行開始以来、多くの乗客やファンを増やしてきたTOHOKU EMOTIONのメニューは、季節ごとに替わるため、訪れるたびに新しい味覚体験ができます。また、食事の合間には専任スタッフが各地の観光情報を紹介してくれるため、特別な気分で旅することができそうです。
週末旅行にぴったりの列車旅
列車の旅は、運転などの苦労を考えずに遠くまで足を伸ばせるのが魅力です。観光列車への乗車だけでなく、一般の新幹線や特急列車を利用すれば、短時間で多くの場所を訪れることができます。
例えば、東京から新潟までは約2時間、思ったよりも短い時間で到着する新潟。豊かな自然やおいしい米をはじめとした食べ物、そして日本酒まで楽しむことができます。また、少し長いお休みがあるなら、新潟駅から少し足を延ばして、佐渡島へフェリーで渡るプランもおすすめ。
関西方面では、大阪から鳥取や島根へ行くのもおすすめしたいコースです。山陰地方には鳥取砂丘や出雲大社、宍道湖など、見どころがたくさんあります。出雲大社は誰もが知る縁結びの聖地として有名ですが、縁をつなぐという意味なのでしょうか、カップルにも人気の旅行先です。
中部地方の名古屋からは、岐阜の飛騨高山へ特急で3時間弱の距離。飛騨高山は、古い町並みや美しい自然が広がり、伝統的な祭りやイベントも多いエリア。また、飛騨牛や朴葉味噌焼きなど郷土料理もおいしく楽しめます。
まとめ:列車旅でリフレッシュしよう
週末にさくっと行ける列車旅は、日常を忘れてリセットしたい方におすすめの旅の方法です。列車旅は景色を楽しむだけでなく、特別な時間を体験できる観光列車や、手軽に計画できる日帰りや週末旅行プランなど、その魅力と感じるところはさまざまにあるでしょう。また、日本の鉄道は時間通りに運行されることがほとんどのため、旅の計画が立てやすく、そんなところも幅広い層に支持されている理由の一つかもしれません。
忙しい日常から離れ、列車旅という旅行スタイルを試してみることで、ストレスを解消し、心身ともにリフレッシュする時間を過ごしてみてはいかがですか。観光スポットだけでなく、移動そのものが楽しみとなる列車旅はあなたにとって特別な体験となることでしょう。
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もっと知りたいあなたへ
しなの鉄道:ろくもん列車の旅
https://www.shinanorailway.co.jp/rokumon/
JRおでかけネット:花嫁のれん
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