賞味期限5時間! あいと電氣餅店の人気商品を実食レビュー

東京・渋谷に店を構える福島県発祥の「あいと電氣餅店」は、レンガ作りの洗練された外観が印象的。まるでアパレルショップかと思うほどの洗練された佇まいがひときわ目を引きます。
こちらは、100年以上の歴史を誇る和菓子店で、保存料や添加物を一切使用しない「賞味期限5時間の生大福」が大人気! そのおいしさを求めて、連日多くの人々が訪れています。
今回はその中でも大人気の商品を実際に食べ比べてみました!
「電氣餅」と呼ばれた餅のはじまり
あいと電氣餅店の電氣餅は、大正5年、福島県南相馬市の「宍戸青果店」で誕生しました。手作り大福が評判を呼び、珍しい電動餅つき機を導入したことで電氣餅と名付けられ、やがて和菓子専門店へと進化。三代目は修行を重ね、試行錯誤の末に究極の生大福を完成させ、最盛期には1日2,000個以上も売り上げたほど。しかし、2011年の東日本大震災で地域経済が縮小し、売上は激減。南相馬市も震災の影響を大きく受け、三代目は「後継者を作らない」と決めていたものの「楽しみにしているお客さまがいる限り作り続ける」と、店を守り続けました。
そして2021年11月、あいと電氣餅店は、その味を日本各地に届けたいという思いから東京に出店。開店後すぐに完売するほどの人気店となっています。

賞味期限5時間の理由
あいと電氣餅店の生餅や大福は、保存料や添加物を一切使用していないため、時間が経つにつれてどうしても硬くなってしまいます。そのため、賞味期限はわずか5時間。
しかし、それこそが多くの人が求める理由。つきたての餅ならではのふんわりとした柔らかさと、とろけるような口どけを楽しめるのは、まさにその瞬間だけ。時間が経ってもおいしい和菓子ではなく、「つきたての最高の状態」を楽しめる和菓子だからこその価値があるのです。
あいと電氣餅店の絶品和菓子を食べてみた!
あいと電氣餅店の生大福は、もち米の王様「新潟産こがねもち」と、最高峰のあんこ「北海道産小豆」を使用した、保存料・添加物不使用の逸品。毎日、職人さんたちが心を込めて、一つひとつの仕上がりに微細な調整を加えながら丁寧に作り上げています。
●賞味期限5時間 3色生大福

早速、看板商品である「3色生大福」を実食。まず驚いたのは、生大福の包みの美しさ。紫色の風呂敷にそっと包まれており、なんだか高貴な雰囲気が漂います。布をほどいてみると、紙製の不思議な形の容器が姿を現し、まるで花が開くようにふわりと広がるデザインです。
開けた瞬間、ぷっくりと丸いフォルムの可愛らしい大福が5つ並んでおり、そのビジュアルに思わずテンションが上がります。賞味期限5時間ですが、手土産にしても喜ばれ、海外の方にもウケること間違いなし!
3色生大福は、100年以上の伝統を受け継ぎ、素材と製法にこだわり抜いて作られています。中身は「生大福」(こしあん)3つ、「桜生大福」(こしあん)1つ、「蓬(ヨモギ)生大福」(つぶあん)1つ。小ぶりなサイズで、2~3個はペロリと食べられそうです。

餅は「モチモチ」というよりも「ふわふわ」! 今まで食べた餅とはまったく異なる、新しい食感に驚きの連続です。桜生大福を口に入れると、桜の香りがふわっと広がり、後味にほんのり桜の風味が残るのが絶妙。蓬生大福は、国産のヨモギを贅沢に使用しているため、ヨモギの香りがしっかり感じられます。
あんこはどれも甘さ控えめで、餅の柔らかさとマッチ。餅そのものを楽しむために、あんこの甘さは控えめに作られているのが分かります。
●いちご生大福

次に、季節限定の「いちご生大福」をいただきました。こちらの大福には、契約農家から直送された新鮮なイチゴが使用されています。
1個は大きく、ずっしりとした重み。イチゴの重さでお餅がとろけ落ちそう。手にした瞬間フレッシュなイチゴの香りが立ちのぼり、一口食べれば甘さとジューシーさが一気に広がります。ほかの大福と同様にあんこは控えめな甘さで、イチゴの甘酸っぱさとの相性も抜群!
最後に、やさしい餅の食感がふんわりと口に残り、イチゴ→あんこ→餅、と移り変わる味のリレーが完璧です。季節限定なのが惜しい!
●電氣餅をそのまま

大福にも使われる餅を、何も加えずそのままいただいてみました。地域の餅つき大会では、きな粉や大根おろしをつけるのが定番ですが、こうしてシンプルに味わうのは初めての体験でした!
そっと持ち上げるだけで形が崩れてしまうほど繊細で、口に入れるとふわふわ&とろけるような食感がおもしろい。餅の表面をよく見ると、ざらっとした断面が手作りならではの風合いを感じさせ、職人さんの丁寧な仕事ぶりが伝わってきます。

そのまま食べてももちろんおいしいですが、店員さんによると、お味噌汁やお吸い物に加えるのもおすすめとのこと。シンプルだからこそ、どんな料理にも馴染みそうです。
ついつい大福やいちご大福に目が行きがちですが、この新感覚の生餅、一度は試してみる価値ありです!
●切餅2種

あいと電氣餅店では「切餅」も販売しており、素材や製法にこだわったできたての一枚が楽しめます。特に「玄米切餅」は最高峰の玄米餅米を使用しているため、ほかでは味わえない特別な味わいが特徴です。職人さんにも大人気の一品とのこと。
切餅は、焼いて磯辺焼きにしてみました! 焼いてもその柔らかさが残り、口の中で溶けてしまうような食感。一方、玄米切餅は通常の切り餅よりも食感がしっかりとしており、満足感を感じさせてくれます。
確実に購入するには?
和菓子の概念を覆す、ふわふわ&とろける新食感のあいと電氣餅店の餅。季節限定の味や、シンプルな餅の魅力を堪能できるラインナップは、どれも全商品コンプリートしたくなるほどのおいしさ!
予約なしでもつきたての餅を販売していますが、開店直後に売り切れることも多い人気店。さらに食材の旬にあわせて、メニューは日々変更しているとのこと。確実にゲットするためにも、事前予約を活用して、できたてのおいしさを味わってみてください!
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あいと電氣餅店 https://denkimochi.com/