大北海道展で出会った、6年連続三ツ星の絶品ベーコンを味わい尽くす
食品の世界的な品評会で6年連続三ツ星を獲得したベーコン――そう聞いただけでぐうっと腹の虫が鳴いてしまうのはきっと私だけではないでしょう。
今回は、百貨店で開催されていた「大北海道展」で購入したソーセージとベーコンを堪能します。
家族の手仕事から始まったエーデルワイスファームの歩み
今回いただいたベーコンやソーセージは、北海道北広島市に本社を構える「株式会社エーデルワイスファーム」のもの。現社長の祖父母が、昭和初期に北海道で広大な牧場を開拓し、そこで「スローフード・スローライフ」を実践しながら本場ドイツの古典製法を用いて手作りしていたものがもとになっています。売ることを目的とせず、50年以上に渡って家族で楽しむためだけに手間暇をかけて作られたハムやベーコンのおいしさは、いつしかホテルシェフの間で話題となり、商品化の強い要請があったそう。これをきっかけに、商品として販売されたのが1986年のことだといいます。
現在に至るまで、一番人気はその大きな塊が印象的なブロックベーコン。エーデルワイスファームのベーコンは、-2℃の氷温域で約4週間じっくりと熟成させ、その後は炭火を熱源として薪で燻煙を作り、薫り高い燻製に仕上げています。このスモークに使用する薪も厳選したカシワやナラの木を2年以上も乾燥させているというこだわりよう。手間暇をかけて、本当においしい物を追求するという姿勢が垣間見えます。
「International Taste Institute(国際味覚審査機構)」で6年連続三ツ星の優秀味覚賞を受賞、というのも納得のこだわりの逸品。多くの人に愛されるだけでなく、世界的にも高く評価されている、名高い商品です。
エーデルワイスファームには、ほかにもロースハムやソーセージなど、魅力的な肉加工品がずらりとラインナップ。2023年には、開発に5年もの歳月を費やしたという渾身の新商品「ベーコン節」も発売。エーデルワイスファーム独自の長期氷温熟成製法と鰹節の製法を掛け合わせ、世界で初めてベーコンを使った削り節を完成させたそうです。こちらも発売後すぐに人気となり、2024年には発売からわずか1年で「北海道お土産グランプリ」を受賞しているというから驚きです。
鉄フライパンで焼き上げる、至福のベーコンとソーセージ

そんな多様な商品を取り揃えるエーデルワイスファームの商品の中から、今回は切り落としのベーコンとボロニアタイプソーセージを実食しました。
気分をより盛り上げるためにも、鉄製のフライパンを使用してじっくりと焼いていきます。火にかけるとあっという間にベーコンやソーセージ独特の燻製の香りが立ち昇り、キッチンが素敵な香りに包まれます。ベーコンからはじゅわっと脂が溢れ出し、ソーセージとともにパチパチジュージューと良い音を立て始めました。
切り落としベーコン

ベーコンの外側がカリっとするまでしっかりと焼いたら、いざ実食。まずはベーコンからいただきます。
口に入れて一噛みすると、溢れる脂が甘くて何とも美味。ベーコン自体にしっかりと塩味が付いているので、コントラストが楽しめます。脂特有の重さや臭みはなく、非常に食べやすい印象です。豚肉由来のうま味が凝縮されていて、噛むほどにそのうま味が広がり、多幸感に満たされます。ビールがあれば最高だな、と思わずにはいられません。
そして、私がいつも食べている市販のベーコンとの大きな違いは何といってもその香り。口に含むと、薫香がふわっと広がり、鼻に抜けていきます。本物のベーコンってこんな味をしてたのか、と今更ながらに気付かされました。今まで食べてきたベーコンとは一味も二味も違う、「おいしい」と噛みしめたくなるベーコンでした。
ボロニアタイプソーセージ

続いてはボロニアタイプソーセージ。
見た目のまだら模様から、パリっと弾ける粗びきソーセージを想像しながら口に運びましたが、良い意味で期待を裏切られました。まず、一口食べて感じたのは「肉肉しい」ということ。ソーセージを食べて、こんなに肉のうま味を感じたのは初めてです。黒胡椒などのスパイスの風味も感じますが、そこまで強くはなく、素材のおいしさが存分に伝わってきます。噛み応えもあり、食べ終えた時の満足度が非常に高いです。塩味は強くありませんが、ケチャップやマスタードなどの調味料は不要。そのまま食べるのが最もおいしい!と思えるソーセージでした。
後から調べてみると、「1番人気ソーセージ。ポークとビーフの入った粗びきタイプ。」とのこと。この肉感はビーフが入っているからなのかと妙に納得でした。ほのかなスモークの香りが心地よい、贅沢な気分になれるソーセージです。
こだわりの製法が生む「本物の味」をぜひ一度
遠く北海道の地で90年以上に渡って作り続けられる伝統の味。エーデルワイスファームのベーコンやソーセージは、素材や製法にこだわって作っているということがわかる、とても丁寧な味わいでした。機械化・大量生産化の時流に反して、今でも職人による手作業を大切にし、そして長い期間をかけて作り上げる。ここには「おいしいものづくりに対して愚直でいたい」という信念にも似た姿勢が溢れています。
日々の食卓を少し華やかにするも良し、大切な方への贈り物にするも良し。ぜひこの伝統の味に触れてみるのはいかがでしょうか。
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もっと知りたいあなたへ
エーデルワイスファーム
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本記事は筆者の見解・体験に基づくものであり、一部一般的な情報や公開資料を参考にしています。