宮城・仙台銘菓「萩の月」を実食レビュー！長く愛される理由とその魅力

宮城県のお土産といえば、やっぱり「萩の月」。パッケージを見るだけで懐かしさを覚える人も多いはず。ふわふわのカステラ生地に、とろりとなめらかなカスタードクリームが包まれた、全国でも大人気の銘菓です。

今回はその萩の月を実際に食べてみて、味わい・食感・人気の理由をじっくりレビュー。久しぶりに食べた人も、まだ食べたことがない人も「やっぱりおいしい理由」を一緒に探ってみましょう。

さまざまなヒット菓子を生み出す、菓匠三全とは

萩の月を販売しているのは、株式会社菓匠三全（かしょうさんぜん）。1947年に宮城県蔵王町で「田中飴屋」として創業し、製飴業をスタートしました。以来、萩の月をはじめ、ずんだを使ったお菓子のブランド「ずんだ茶寮」や「伊達絵巻」など、数々の和洋菓子を生み出しています。萩の月以外でも、食べたことがある・見たことがあるという人は多いはずです。

2025年度には、モンドセレクションに出品した「ロワイヤルテラッセ」「ダックワーズ」「アーモンドパイ」「マドレーヌ」「ら・ふらんす」が、最高金賞・金賞を受賞。

2017年には銀座にスイーツブランド「HONMIDO」をオープンし、GINZA SIXや虎ノ門ヒルズに店舗を展開。伝統的な和菓子だけでなく、より洗練されたクッキーやパイなど、現代のニーズに合わせたお菓子作りにも力を入れています。

また、菓匠三全の公式インスタグラムを見ると、見た目も美しく、つい食べたくなる投稿がたくさん。お菓子の世界観や新作情報をチェックするのも楽しいので、気になる方は覗いてみてください。

「萩の月」について

萩の月が初めて販売されたのは、1977年9月。菓匠三全の直営1号店である大河原栄町店から、その歴史が始まりました。ふんわりとしたカステラ生地に、まろやかなオリジナルカスタードクリームを包んだ「萩の月」は、今や宮城を代表する銘菓。贈り物やお土産としても長く愛され続けています。

名前の由来は、宮城県の県花である「ミヤギノハギ（宮城野萩）」。「萩の咲き乱れる宮城野の空にぽっかりと浮かぶ名月」をかたどって作られたことから、萩の月と名づけられました。

贈答用の萩の月は、ひとつひとつが箱に丁寧に収められています。昨今の「できるだけ簡素に」「余計なものを省く」風潮のなかでは、少し珍しい存在かもしれません。

しかしながら、この丁寧な梱包こそが日本らしい心遣い。贈る相手への思いやりが伝わる、まさに気持ちを届ける手土産だと感じました。

無駄をできるだけ減らしたい方にも、家庭用には箱なしの簡易パッケージも販売されています。用途やシーンに合わせて選べるのも、うれしいポイントです。

早速「萩の月」を食べてみた

趣のある箱を開けると、ふわっと軽いまんまるの萩の月が登場。そのやわらかな黄色いフォルムは、まるで夜空に浮かぶ月のようです。

手に取ると、ふんわりと甘い香りが広がり、そのふわふわ感は驚くほどの感触。一口食べると、カステラのようでもありスポンジケーキのようでもある、しっとり軽やかな食感が広がります。

中には少し硬めのカスタードクリームがたっぷり。甘さは控えめで、どこか懐かしく、きっと毎日食べても飽きのこない素朴な味わいといえるでしょう。心に余韻が残るようなやさしいおいしさで、これはどなたに贈っても喜ばれる名品だと思います。

期間限定！チョコ味「萩の調」とは

「萩の調（はぎのしらべ）」とは、オリジナルのチョコカスタードクリームを、ショコラ風味のカステラ生地でやさしく包んだ萩の月の姉妹品です。毎年冬季に登場する期間限定フレーバーで、店舗やオンラインストアでも購入できるそう。チョコ好きとしては、これはぜひ味わってみたいですね。

今回、昔から親しまれてきた萩の月を、改めて味わってみると──ふわっとやさしい口あたりと、どこか懐かしく心までほっとする味わいに包まれました。長く愛され続けてきた理由を改めて感じました。

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菓匠三全
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