雑誌氷河期と呼ばれる時代に、あえて紙媒体を立ち上げた人がいる。ニューヨーク発の雑誌 RINGO MAGAZINE(リンゴマガジン、以下RINGO)の編集長を務める掛林美紀(かけばやし みき)さん。 創刊は2024年12月。編集スタッフは、世界に点在するパーソンズ美術大学(以下、パーソンズ)の生徒や卒業生で構成されている。パーソンズは美紀さんが編集やデザインを学んだ学校だ。RINGOは、「ファッションとアートをUniversal Languageとし、国境や言語を超えて人々をつなぐメディア」として誕生した。 「子どもの頃から紙の雑誌が好きでした。めくるだけで何度も楽しめる、おもちゃ箱のような雑誌...