屋外焼き肉調理の勝利アイテム、おひとりさまBBQはこれで完結!

アウトドアギアを目先を変えて探す
AmazonなどのECサイトでアウトドアギアを頻繁に検索しており、そのなかでリコメンドされてくるアイテムの中におやっと思ったものが度々出てくる。取り上げるこのアイテムはアウトドアというよりもインドア、それも旅館などでよくお目にかかるもの。が、最近アウトドア系の情報サイトなどでも紹介され始めており、わりと早いうちにそれを発見して使い始めていた。
思うに、アウトドアなど言いながら、フタを開ければ場所を変えてビールと焼肉が主題になっている、などということは多い。実をとるとそうなっていく。実際になかなかに楽しいことなのだ。そんな時の装備のこと。
折からのキャンプ・アウトドアブームで、おもしろいアウトドアギアがたくさん企画にあがり、発売された。小さいが厚み、蓄熱性能等がすごい鉄板を使い専用の先端が細い手元サイズのトングなど用意してちまちまと肉を焼いて、などいうブームもあった。あれはあれでなかなかに楽しいものだ。
旅館の卓上用コンロをアウトドアで使う
そんなこまごましたギアを蹴散らし、ファイナルアンサーとしてこれ以上がないのではないか、と思い至ったのが旅館とかで見かける固形燃料を使う卓上コンロである。アウトドアで使ってみるとなかなかに優秀なのだ。
選んだのは、
「イシガキ COLOスクエアグリル(ソースカップ付) 」
というもの。

ソロキャンプや一人でデイキャンプなどのシーンでの調理、特に肉など焼くことをメインに考えるとどんな装備が必要だろうか。削いでいくと、割り箸と肉とタレ、それに格安のこのグリルと100均などで売っている3個100円の固形燃料。あとはビールだけなのではなかろうか。そういうところに辿り着いた。シンプル極まりない装備となる。帰りはこの装備を大きめのジップロックに丸ごと放り込んで家で洗えばいい。手間もなく時間もかからず無駄がない。キャンプでの調理・食事の片付けというのはなかなか憂鬱なのだ。
拡張性が便利で楽しいグリルパン
このイシガキのグリル。バリエーションが多彩である。
わたしが買った「イシガキ スクエアグリルパン ソースカップ付」は焼肉特化型。細長いソースパンも鉄板上にビルトインできるようになっていてかなり使い出がいい。ソースパンは取り外しも可能なのでグリルを広く使いたい場合にも対応。グリル関係の調理ならなんでもござれ!の逸品だ。ただしサイズが一人用ということで、そこは食材のサイズなどを気にかけるといいだろう。グリル関係全般、焼肉、ハンバーグ、カットステーキなど楽しく一人で手元調理。熱々にありつける。

ほかにも「スクエアパン コンロセット」というものがあって、腰から下のコンロ周りは共用品。鉄板部分がスクエアパンになっていてすき焼きなどの調理に適するものもある。ありがたいのがコンロ部を除いた単品もバラで販売されており、のちのちシステムを組めるというのが楽しい。アウトドアギアなど好きな御仁には刺さるものがあるのではなかろうか。
鉄鋳物のメリットとデメリット
鋳鉄であるから少し重さはある。フッ素加工などがないから手入れもしないと錆びてしまうこともある。そのかわり鉄鋳物の特徴として耐熱性と熱伝導に優れているため、高温調理が可能、炒め物などがパリッと仕上がる。蓄熱性が高いため、きちんと熱を入れてやれば余計な水分を飛ばして調理の仕上がりに差が出るのだ。凸凹の表面はその間に油が落ちて、鉄が脂をある程度吸ってくれることもあってべったりした仕上がりにならない。なかなかにメリットが多い。
焼肉やすき焼きなど、火を食事中に独占せねばならない料理であったら、これを用意して他にCB缶でもOD缶でもいいのでガスコンロを一つ持てばなかなかに充実した外飯になるのではなかろうか。

肉は、少しこだわると楽しいものだ。この日の肉は新小岩にある「味つけ焼肉専門店 らん」にて仕入れ。自宅焼肉に実にいい塩梅のお値段と品質がうれしい肉を売っている。いわゆる町の韓国惣菜と肉の店で、肉を選ぶとその場でタレを揉み込んでくれるのがとてもいい。うまい肉が食べられる。
桑名という土地とイシガキという会社
株式会社イシガキは桑名に位置する鉄鋳物製品などの会社。桑名は鋳物の街として有名な場所だ。慶長六年、本多忠勝公が伊勢国桑名藩十万石の初代藩主となり、鉄砲製造の命が下る。藩の奨励策とともに鉄鋳物業が盛んとなった歴史を持つ。
そんな土地での1965年創業。飲食店業務用の鉄鋳物製品を開発製造が長く主であったが現在は2000年の土鍋の企画開発に端を発し鉄鋳物だけではなく耐熱ガラス製品や珪藻土製品なども製造するようになった。
FSC認証材を使用した木製品などの取り組みは見るべきものがある。FSC認証材は適切に管理された森林資源。森林保全、生物多様性への配慮、地域社会や先住民族、労働者の権利尊守などを掲げる。適切に生産された製品を選ぶという行為が自分たちの未来を作ることになる。賛同できる。
自分の持ち物のストーリーを知る
何気ない製品ではある「イシガキ COLOスクエアグリル(ソースカップ付) 」だが、目線を変えて旅館の食卓や家庭のテーブルから外に持ち出してやるとその特徴がよく見えてくる。そして気に入ったギアの出所はやはり知りたいのが人情だ。

そうやって自分の持ち物に興味を持って深掘りすればより深い愛情を注ぐこともでき、なおかつ自分の日々の一貫性を明確にすることができるのではないかと考えている。理由があるからこれを持つ。誰に聞かれてもやっていること、持っているものの理由を説明できる。大事なことだと思う。
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